屋根は家を守る最前線。雨風・紫外線・温度変化を常に受け続けるため、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。
しかし「屋根の塗り替え時期は?」「費用はどれくらい?」など、初めての人にはわかりにくい部分も多いでしょう。
この記事では、屋根塗装が必要な理由・適する屋根材・塗料の種類と耐用年数・費用相場・注意点を詳しく解説します。
大切な住まいを長く守るために、最適なタイミングと選び方を押さえましょう。

屋根の塗り替えで遮熱塗料を採用。施工後は2階の室温が体感で2〜3℃下がり、エアコン代も節約できました。費用は少し高かったけど効果を実感しています。

相場より安い業者に頼んだところ、2年で塗膜が剥がれ始めました。塗料のグレードを確認しなかったのが原因。再施工費もかかり、結局高くついたのが反省です。

外壁塗装と同時に屋根も塗装。足場費が1回分で済み、10万円ほど節約できました。工期も短く、仕上がりに統一感が出て家全体が見違えるようにきれいになりました。

みんなの声としては「遮熱塗料で夏の室温が下がった」「安さで選んで後悔した例」「外壁と同時施工でコスト削減」などが見られました。
塗装が適する屋根/適さない屋根

屋根の素材によって、塗装ができるもの・できないものがあります。
まずは、塗り替えが「有効」な屋根と、「避けた方が良い」屋根を整理しておきましょう。
■ 塗装が適する屋根

- スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)
最も塗り替え対象が多い屋根材です。
防水層が塗膜で形成されており、経年で塗装が劣化すると雨水を吸い込み、ひび割れやコケの発生が進行します。
10〜15年ごとの塗装で耐久性を維持できます。 - 金属屋根(ガルバリウム・トタンなど)
金属はサビに弱いため、定期的な防錆塗装が必要です。
特にトタン屋根は7〜10年周期での塗り替えが理想。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、15年程度を目安に再塗装が推奨されます。 - セメント瓦・モニエル瓦
表面の塗膜が防水性を担っているため、劣化すると吸水しやすくなります。
ただし、瓦の種類によっては専用塗料が必要なので注意しましょう。
■ 塗装が適さない屋根
- 陶器瓦(いぶし瓦・和瓦など)
表面が焼成によってガラス質になっており、塗料が密着しません。
汚れが気になる場合は洗浄や部分補修が中心です。 - アスファルトシングル(輸入住宅などに多い)
表面の石粒が塗料をはじくため、塗装しても剥がれやすいです。
塗装ではなく、部分補修や重ね葺きで対応するのが基本です。
■ 塗り替えのサイン

- コケ・カビが広範囲に発生
- 塗膜が白く粉を吹く(チョーキング)
- 屋根材の反り・ひび割れ
- 雨漏りや天井シミの発生
これらが見られたら、塗装時期のサインです。
放置すると、塗装ではなく**葺き替え工事(全面交換)**が必要になることもあります。
塗装では対応できないケースについては、こちらの記事で「屋根の葺き替え費用と種類」を詳しく解説しています。
塗料種類と耐用年数

屋根塗装に使われる塗料は、耐久性・価格・機能性のバランスで選びます。
外壁用とは異なり、屋根は紫外線と熱の影響が強いため、より耐候性の高い塗料が求められます。
■ 主な屋根塗料の種類と特徴
| 塗料の種類 | 耐用年数 | 特徴 | 価格(㎡単価) |
|---|---|---|---|
| アクリル塗料 | 約5〜7年 | 低コスト・短寿命、現在はほぼ使用されない | 1,000〜1,500円 |
| ウレタン塗料 | 約7〜10年 | 密着性に優れ小面積向き | 1,800〜2,500円 |
| シリコン塗料 | 約10〜15年 | コスパ最良、主流塗料 | 2,500〜3,500円 |
| フッ素塗料 | 約15〜20年 | 高耐候性・汚れに強い | 3,800〜5,000円 |
| 無機塗料 | 約20〜25年 | 最高グレード・色褪せに強い | 4,500〜6,000円 |
※㎡単価は塗料+施工費の目安。実際の総額は建物規模で異なります。
■ 遮熱・断熱塗料も人気

近年では、遮熱塗料・断熱塗料の人気が高まっています。
屋根表面温度を10〜20℃下げる効果があり、夏場の冷房効率がアップ。
代表的な製品例:
- 日本ペイント「サーモアイ」
- 関西ペイント「アレスクール」
- エスケー化研「クールタイト」
初期費用はやや高めですが、光熱費の削減で実質的な節約効果があります。
塗装以外の屋根・外壁リフォーム全体費用はこちらの記事で詳しく比較しています。
■ 耐用年数の目安(素材×塗料別)
| 屋根材 | シリコン塗料 | フッ素塗料 | 無機塗料 |
|---|---|---|---|
| スレート屋根 | 約10〜12年 | 約15〜18年 | 約20年 |
| 金属屋根 | 約8〜10年 | 約12〜15年 | 約18〜20年 |
| セメント瓦 | 約8〜12年 | 約15年 | 約20年 |
塗料選びでは、「耐用年数と再塗装コストのバランス」が重要です。
短期的な安さだけでなく、トータルの維持費で判断しましょう。
価格目安と注意点
屋根塗装は、外壁塗装に比べて高所作業が多く、足場費用の影響が大きいのが特徴です。
塗料のグレードよりも、実は**施工環境(安全対策・下地補修)**が費用差に直結します。
■ 坪数別の塗装費用目安

| 屋根面積(坪) | 費用相場(シリコン塗料) | フッ素塗料相場 | 工期目安 |
|---|---|---|---|
| 20坪(約65㎡) | 約25〜40万円 | 約35〜55万円 | 約5〜7日 |
| 30坪(約100㎡) | 約40〜60万円 | 約55〜80万円 | 約7〜10日 |
| 40坪(約130㎡) | 約55〜80万円 | 約75〜100万円 | 約10〜12日 |
※足場・高圧洗浄・下塗り3回含む総額目安。
※屋根形状・勾配・塗料種類で前後します。
■ 見積もりで注意すべきポイント
- 「一式」表記に注意
工程や塗料メーカーが書かれていない見積は要注意。
塗料の品名・塗布面積が明記されているか確認しましょう。 - 下地補修の有無
クラック補修や棟板金の釘打ち直しを省く業者もあります。
「下地調整費」を確認しましょう。 - 塗り回数と乾燥時間
屋根塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本。
乾燥時間を短縮しすぎると、早期剥離の原因になります。
■ 費用を安く抑えるコツ

- 外壁塗装と同時施工で足場を共用し、10〜15万円節約
- 繁忙期(春・秋)を避け、冬・梅雨明け前後を狙う
- 複数業者の見積もり比較で価格の相場感を把握する
屋根塗装と葺き替えの費用比較・判断基準はこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ:屋根塗装は“早めのメンテナンス”が最良の節約
屋根の塗装は、「まだ大丈夫」と思って先延ばしにすると、
塗装では済まない**葺き替え工事(100万円以上)**に発展することもあります。
- スレート・金属屋根は定期的な塗装が必要
- シリコン・フッ素塗料がコスパ良好
- 外壁塗装と同時に行うと足場費を節約
- 見積書は塗料・工程・補修範囲を明記
屋根は建物を守る盾です。定期的なメンテナンスで、
10年後も安心できる住まいを維持しましょう。



