床下からの冷気や結露は、冬の寒さや足元の冷えを招くだけでなく、住宅の耐久性にも影響します。
断熱リフォームを行うことで、冷暖房効率の向上・結露防止・カビ対策・省エネ効果が期待できます。
この記事では、床下・基礎まわりを中心に、断熱リフォームの種類・費用相場・施工方法・注意点をわかりやすく解説します。

築25年の木造住宅で床下断熱を施工。冬でもスリッパなしで過ごせるほど暖かくなり、冷暖房費も下がりました。工期2日で生活しながら工事できたのも良かったです。

床下の結露で畳が湿るのが悩みでしたが、防湿シートと断熱材を施工してから一切カビが出なくなりました。室内の湿度も安定し、空気が軽く感じます。

発泡ウレタンの吹き付け工法を採用。工事後、暖房の設定温度を下げても寒くなく、エアコン代が月に2,000円ほど節約できています。費用以上の価値を感じました。

みんなの声としては「冬の床冷えが解消されて快適に」「結露とカビの悩みが改善」「吹き付け断熱で省エネ効果を実感」などが見られました。
床断熱リフォームの目的と効果

床断熱は、冬の冷えを防ぐだけでなく、室内の温度ムラを減らし、体感温度を2〜3℃上げる効果があります。
また、湿気の多い地域や築年数の古い住宅では、床下の結露・カビ・白蟻被害の抑制にもつながります。
■ 床断熱の効果
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| 足元の冷え対策 | 暖房効率を高め、体感温度が上がる |
| 結露・カビの防止 | 湿気が上がりにくくなり、床材が長持ち |
| 冷暖房費の削減 | 年間で約10〜15%の光熱費削減効果 |
| ヒートショック防止 | 温度差の少ない快適空間に改善 |
■ 戸建てとマンションの違い
床下空間がある戸建て住宅では、床下からの断熱施工が可能です。
一方で、マンションは構造上・管理規約上の制約があり、床下空間への直接施工ができません。
マンションのリフォーム制限や管理規約の注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
床断熱リフォームの主な方法

床断熱には、施工箇所や建物構造に応じていくつかの方法があります。
以下に代表的な3つの工法を紹介します。
■ 1. 床下からの断熱施工(後付けタイプ)

既存の床をはがさず、床下に潜り込んで断熱材を張り付ける工法です。
古い木造住宅や和室など、床下点検口がある建物で採用されます。
特徴:
- 工期:1〜3日程度
- 費用:約15〜25万円(1階全体)
- 使用断熱材:スタイロフォーム、発泡ウレタン、グラスウールなど
メリット:
- 床材を壊さずに施工できる
- 住みながら工事が可能
- 費用を抑えやすい
デメリット:
- 床下に入れない構造だと施工不可
- 狭い床下では作業効率が下がる
■ 2. 床の張り替えを伴う断熱リフォーム

床材を一度剥がし、床下地(根太)の上に断熱材を敷き込む方法です。
築年数が古く、床鳴りや沈みが出ている住宅でよく選ばれます。
特徴:
- 工期:3〜5日
- 費用:約25〜40万円(6畳〜10畳)
- 使用断熱材:ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム、ウレタンボードなど
メリット:
- 床材も同時に新しくできる
- 下地補修・配線更新も可能
デメリット:
- 生活スペースの家具移動が必要
- 工期・費用がやや高め
フローリングの張り替え費用や素材選びについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
■ 3. 吹き付け断熱(発泡ウレタンフォーム)

床下全体に発泡ウレタンを直接吹き付ける工法。
隙間を完全に塞ぐことができ、断熱性能が高く気密性にも優れています。
特徴:
- 工期:1〜2日
- 費用:約20〜30万円(1階全面)
- 使用断熱材:硬質ウレタンフォーム、アイシネン等
メリット:
- 床下の隙間を完全に密閉できる
- 施工後すぐに効果が体感できる
- 結露・湿気対策に強い
デメリット:
- 一度施工すると再作業が難しい
- 施工業者の技術差が大きい
床下断熱リフォームの費用相場

床下断熱工事は、使用する断熱材や施工範囲によって費用が異なります。
以下は一般的な相場表です。
| 工法 | 費用相場(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 床下からの断熱施工 | 約15〜25万円 | 既存床を残して施工可能 |
| 床材張り替え+断熱材敷設 | 約25〜40万円 | 下地補修も同時に可能 |
| 吹き付け断熱(発泡ウレタン) | 約20〜30万円 | 高断熱・高気密施工 |
| 床下湿気対策(防湿シート+砂利) | 約10〜20万円 | カビ・シロアリ防止 |
■ 材料別の断熱性能比較
| 断熱材の種類 | 熱伝導率(W/mK) | 特徴 |
|---|---|---|
| グラスウール | 約0.038 | 安価・汎用性が高い |
| ポリスチレンフォーム(XPS) | 約0.028 | 水に強く、軽量で施工しやすい |
| 硬質ウレタンフォーム | 約0.024 | 高断熱・高気密性能に優れる |
| フェノールフォーム | 約0.020 | 耐熱性・難燃性が高く長寿命 |
床下の湿気・結露・基礎補修も重要

床下の断熱性能を高めても、湿気やカビの発生源が残っていると効果が半減します。
特に築20年以上の住宅では、以下のメンテナンスを同時に行うと安心です。
■ 防湿シート+調湿材の敷設
床下に防湿シートを敷き、その上に調湿材や砂利を敷くことで湿気を抑制。
費用は**約10〜15万円(1階全面)**程度。
■ 基礎のひび割れ・白華現象チェック
基礎コンクリートにクラック(ひび)がある場合は、補修材や樹脂注入で補修。
ひび割れを放置すると、湿気やシロアリ侵入の原因となります。
■ 床下換気口・換気ファンの設置
床下の通気性が悪い場合、自動換気ファンを設置すると効果的。
1台あたり約5〜10万円で導入可能です。
助成金・補助制度を活用する

床断熱リフォームは、省エネ性能の向上を目的とした補助制度の対象になることがあります。
- 国交省:住宅省エネ2024キャンペーン(断熱改修)
- 自治体のリフォーム補助金・助成金(断熱材・窓・床下改修など)
申請時には「断熱材の性能証明書」や「施工写真」が必要になるため、
補助金対応実績のある業者を選ぶとスムーズです。
業者選びと見積もりのポイント

床下断熱リフォームは、施工技術や診断力によって効果と耐久性が大きく変わる工事です。
選ぶ際は以下をチェックしましょう。
- 床下点検を無料で実施してくれるか
- 断熱材の種類・施工法を比較説明してくれるか
- シロアリ・湿気対策の提案も行うか
- 保証期間やメンテナンス体制が明記されているか
複数社の見積を比較し、**「断熱+湿気対策を一括で対応できる業者」**を選ぶのが理想です。
施工別リフォームの費用比較や選び方は、こちらの記事も参考になります。
まとめ:床下からの断熱で暮らしの快適性を底上げ

床下・基礎まわりの断熱リフォームは、目に見えない部分ながら住宅性能を大きく改善します。
- 床下断熱で冷え・結露・カビ対策
- 吹き付け断熱で高気密・省エネ化
- 防湿・基礎補修で耐久性アップ
費用の目安は15〜40万円程度。
冷暖房効率を上げ、冬も夏も快適な住まいを実現できます。
施工前には必ず床下点検を行い、断熱・湿気・基礎の状態を総合的にチェックすることが成功のカギです。



