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屋根リフォーム完全ガイド|工法・素材・費用・工期まで徹底解説

リフォーム箇所・種類別

屋根は、建物を雨風や紫外線から守る最も重要な部分です。
長年の劣化や台風・地震の影響で、気づかぬうちに傷んでいることも少なくありません。
しかし、「塗装で済むのか」「葺き替えが必要なのか」「費用はどのくらいか」など、判断が難しい部分でもあります。

この記事では、屋根リフォームの種類や屋根材の選び方、工期の流れ、外壁と同時に行うメリットまでを詳しく解説します。
初めて屋根工事を検討する方でも、この記事を読めば最適な方法が分かるよう構成しています。

→ 各工法別の費用比較や見積もり例は「費用」記事で詳しく紹介しています。

築12年で屋根塗装を実施。色あせていた屋根が新築のように蘇り、防水効果もアップ。費用も抑えられ、満足のリフォームでした。

葺き替えと迷いましたが、業者の提案で重ね葺きに。工期が短く廃材も出ず、静かに工事が完了。遮音性も上がって快適です。

外壁塗装と同時に屋根も施工してもらい、足場代を節約。家全体の色を統一できて印象も一新。工期も短くスムーズでした。

りおと
りおと

みんなの声としては「塗装で外観リフレッシュ」「カバー工法でコスパ重視」「外壁と同時施工で節約」などが見られました。


屋根リフォームの種類(塗装/重ね葺き/葺き替え)

屋根リフォームには大きく分けて「塗装」「重ね葺き(カバー工法)」「葺き替え」の3種類があります。
それぞれの目的と費用、耐用年数を理解しておくことが、無駄のないリフォームの第一歩です。


屋根塗装:美観と防水性を取り戻す基本メンテナンス

屋根塗装は、既存屋根の上に塗料を再塗布して防水性と美観を回復させる工法です。
主にスレート屋根や金属屋根に対応し、比較的費用が安く、工期も短いのが特徴です。

メリット

  • 費用が安い(30〜80万円程度)
  • 工期が短い(約1週間)
  • 外観が美しくなる
  • 防水・防汚・遮熱効果のある塗料も選べる

デメリット

  • 下地や屋根材の劣化が激しい場合は塗装できない
  • 寿命は約10年

塗装は「メンテナンス的リフォーム」として定期的に行うのが理想です。
屋根材そのものが傷んでいる場合は、カバー工法や葺き替えを検討しましょう。

→ 塗料の種類や塗装工程を詳しく知りたい方は「塗装」に関する記事で紹介しています。


重ね葺き(カバー工法):古い屋根の上に新しい屋根を施工

既存の屋根を撤去せず、その上に新しい金属屋根を重ねるのが「重ね葺き(カバー工法)」です。
廃材処分費がかからず、断熱性・防音性の向上も期待できます。

メリット

  • 葺き替えより費用が安い(80〜150万円程度)
  • 工期が短い(約1週間前後)
  • 遮音・断熱効果がアップ
  • 雨漏り対策にも有効

デメリット

  • 既存屋根の状態によっては施工できない
  • 屋根が二重になるため重量が増す(耐震性に注意)

現在の住宅では最も多く採用されている工法で、スレートや金属屋根に最適です。
ただし、瓦屋根には不向きなため、葺き替えが必要となるケースもあります。

→ カバー工法の施工例や注意点は「葺き替え」関連記事で詳しく解説しています。


葺き替え:屋根を一新し、耐久性を根本から回復

屋根全体を撤去して新しい屋根に交換するのが「葺き替え工事」です。
費用は高いですが、耐用年数が長く、雨漏り・劣化・断熱のすべてを解決できる根本的なリフォーム方法です。

メリット

  • 屋根下地からすべて新しくできる
  • 最も高い耐久性(30〜50年)
  • 断熱・遮音・耐震性能が向上
  • デザインを自由に変えられる

デメリット

  • 費用が高い(150〜300万円前後)
  • 工期が長い(2〜3週間)

築30年以上の住宅や、雨漏りが頻発している場合には、葺き替えを検討すべきです。

→ 葺き替え工法の費用や金属屋根比較については「葺き替え」記事で紹介しています。


屋根材の違い(スレート/瓦/金属)

屋根リフォームでは、既存の屋根材に合わせて適切な工法を選ぶことが大切です。
ここでは代表的な3種類の屋根材を比較します。


スレート屋根(コロニアル)

最も一般的な屋根材で、軽量・低コスト・デザイン性の高さが特徴です。

特徴

  • 費用:安価(㎡あたり4,000〜6,000円)
  • メンテナンス:10年ごとに塗装が必要
  • 耐用年数:約20〜25年

メリット

  • カラーバリエーションが豊富
  • どんな住宅デザインにも合う
  • 重ね葺きにも対応しやすい

デメリット

  • 経年でひび割れや反りが発生
  • 表面塗膜が劣化すると吸水・苔発生

スレート屋根は塗装メンテナンスが欠かせません。
放置すると雨漏りにつながるため、早めの対応が重要です。


瓦屋根(和瓦・洋瓦)

瓦屋根は日本の伝統的な屋根材で、重厚感と耐久性に優れています。

特徴

  • 費用:高め(㎡あたり8,000〜12,000円)
  • メンテナンス:基本的に塗装不要
  • 耐用年数:40〜60年と長寿命

メリット

  • 高い断熱性・遮音性
  • 風雨に強く、経年変化が少ない
  • 再塗装不要でメンテナンスコストが低い

デメリット

  • 重量があり耐震性にやや不安
  • 施工費が高い
  • カバー工法ができない

瓦屋根は長期的に見ると非常に経済的ですが、地震対策として軽量屋根への葺き替えを検討する家庭も増えています。


金属屋根(ガルバリウム鋼板・銅板など)

金属屋根は軽量で耐久性が高く、現代住宅で最も注目されています。
特に「ガルバリウム鋼板」はデザイン性・機能性のバランスに優れています。

特徴

  • 費用:中程度(㎡あたり6,000〜9,000円)
  • メンテナンス:15年ごとに再塗装推奨
  • 耐用年数:30〜40年

メリット

  • 非常に軽く、耐震性が高い
  • 錆びにくく長寿命
  • モダン・シンプルな外観に合う

デメリット

  • 雨音が響く場合がある
  • 金属同士の接触で電蝕の恐れ

軽量で地震に強く、リフォームにも最適な屋根材です。
最近では断熱材付きの「遮熱ガルバ」も人気を集めています。

→ 屋根材と断熱の関係は「断熱」関連記事で解説しています。


施工の流れ・工期

屋根リフォームの基本的な流れ

屋根リフォームは次の手順で進行します。

  1. 現地調査・診断
     屋根の劣化状況を確認し、最適な工法を提案。
  2. 見積もり・契約
     工法・塗料・屋根材を決定。保証内容も確認。
  3. 足場設置・養生
     安全確保と外壁・庭の保護のため足場を設置。
  4. 高圧洗浄・下地処理
     苔・汚れを除去し、劣化部分を補修。
  5. 施工(塗装/重ね葺き/葺き替え)
     選んだ工法で屋根を施工。
  6. 仕上げ・確認・清掃
     完工後にチェック・最終清掃・足場撤去。

工期の目安

工法工期特徴
屋根塗装約5〜7日コストが安く短期間で完了
重ね葺き(カバー)約7〜10日廃材処分不要で静音施工
葺き替え約14〜21日下地から完全リニューアル

梅雨や台風シーズンを避けると、スムーズに施工できます。
また、外壁塗装と同時に行うと足場の設置が一度で済み、費用を節約できます。

→ 外壁と屋根の同時施工メリットは「同時リフォーム」記事で紹介しています。


外壁同時施工のメリット

屋根リフォームと外壁塗装を同時に行うことで、費用と工期の両方を大幅に節約できます。

主なメリット

  • 足場代(約15〜25万円)を1回で済ませられる
  • 外観デザインを一体的にリニューアルできる
  • 雨漏り・断熱・外装全体の劣化をまとめて補修

特に塗装リフォームの場合、屋根・外壁を同時に塗ることで色の統一感が出て、家全体の印象がアップします。

さらに、断熱リフォームを組み合わせることで冷暖房効率が向上し、
光熱費の節約にもつながります。

→ 外壁との同時施工事例や施工費用を比較したい方は「同時リフォーム」関連記事を参照してください。


まとめ:屋根リフォームは10〜15年を目安に点検を

屋根は毎日直射日光・風雨にさらされるため、10〜15年に一度の点検が推奨されています。
塗装で済むうちにメンテナンスを行うことが、結果的に最もコスパの良い方法です。

  • 築10〜15年:塗装リフォームを検討
  • 築20〜30年:カバー工法または部分補修
  • 築30年以上:葺き替えで長期安心リフォーム

どの工法を選ぶかは、屋根の状態・予算・今後の住まい方で変わります。
まずは現地調査と見積もりを依頼し、複数業者で比較することが成功のポイントです。

→ 工事費用・塗装・葺き替え・断熱リフォームなど、関連テーマは以下の記事も参考にしてください。

  • 「費用」:工法別の相場と節約のコツ
  • 「塗装」:塗料の種類と耐久年数比較
  • 「葺き替え」:屋根交換の流れと費用実例