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リフォーム業者選びの失敗は、ほとんどが契約する前の段階で防げます。失敗した人の多くは、「1社だけで決めた」「その場で契約した」「見積書の中身を確かめなかった」のどれかに当てはまります。
国民生活センターによると、「無料で点検します」と訪問して工事を契約させる点検商法の相談は2025年度に19,696件で、2023年度(12,550件)の約1.6倍に増えています。この記事では、よくある失敗事例10選を「いつ気づくか」で整理し、ダメ業者の共通点と、契約前に使えるチェックリストをまとめます。
データで見るリフォームのトラブル
| 年度 | 訪問販売によるリフォーム工事 | 点検商法 |
|---|---|---|
| 2023年度 | 11,879件 | 12,550件 |
| 2024年度 | 9,839件 | 19,249件 |
| 2025年度 | 5,544件 | 19,696件 |

訪問販売によるリフォーム工事の相談は減っていますが、点検商法は増えています。屋根だけでなく、給湯器・分電盤・太陽光発電の「点検」をきっかけにした勧誘が目立つようになりました。「点検が義務化された」「火災の危険がある」といった言葉で契約を急がせるのが典型的な手口です。
リフォーム業者選びの失敗事例10選
失敗に気づくタイミングごとに分けると、どこで防げたかがわかります。
契約してすぐ気づく失敗
| 失敗事例 | 原因 | 防ぐ方法 |
|---|---|---|
| 1. 無料点検のあと屋根工事を契約したが、ほかの業者に「高すぎる」と言われた | 点検した業者1社だけで決めた | その場で契約せず、別の業者にも見てもらう |
| 2. 「今日なら割り引く」と言われて契約したが、値引き前の金額がそもそも高かった | 比べる相手がいなかった | 2〜3社の見積もりを取る |
| 3. 「点検が義務化された」と言われたが、うそだった | 業者の説明をそのまま信じた | メーカーや市役所、188(消費者ホットライン)に確認する |
工事中に気づく失敗
| 失敗事例 | 原因 | 防ぐ方法 |
|---|---|---|
| 4. 解体してから「下地が腐っていた」と追加費用を何度も請求された | 追加工事の決め方を契約前に決めていなかった | 「追加が出たら着工前に書面で金額を出す」と契約書に入れる |
| 5. 営業担当とは話が通じたのに、現場の職人に伝わっていなかった | 下請けに丸投げで、打ち合わせ内容が共有されていない | 自社施工か、現場の責任者はだれかを契約前に聞く |
| 6. 工期が大幅に延びて、仮住まいの費用がかさんだ | 工程表がなかった | 工程表をもらい、遅れたときの扱いを決めておく |
完成してから気づく失敗
| 失敗事例 | 原因 | 防ぐ方法 |
|---|---|---|
| 7. 外壁塗装が数年ではがれてきたのに、保証がなかった | 保証の内容を書面でもらっていなかった | 保証書の期間・範囲を契約前に確認する |
| 8. 見積書の「一式」に含まれていると思った工事が、されていなかった | 見積書の内訳がなかった | 材料・数量・単価が書かれた見積書をもらう |
| 9. 補助金が使えると言われたのに、申請されていなかった | 業者が補助金の登録事業者ではなかった | 登録事業者か、申請の時期を契約前に確認する |
| 10. 不具合を連絡したら、業者と連絡がつかなくなった | 会社の実態を調べていなかった | 建設業の許可や処分歴を国のデータベースで調べる |
ダメ業者の共通点5つ
10の失敗事例を並べると、失敗につながった業者には共通点があります。
- 契約を急がせる:「今日だけ」「今すぐ工事しないと危険」と言い、比べる時間を与えない
- 見積書が「一式」ばかり:材料・数量・単価を書かず、あとから追加しやすくしている
- 書面を出したがらない:契約書・保証書・工程表を渡さず、口約束で済ませようとする
- だれが工事するのかを言わない:自社施工か下請けか、現場の責任者がだれかを答えない
- 会社の情報が確認できない:許可番号や事務所の住所をはっきり示さない
許可や処分歴の調べ方は、こちらの記事でくわしく解説しています。

契約前に防ぐチェックリスト
契約書にサインする前に、次の10項目を確認しましょう。1つでも「いいえ」があれば、契約を急がずに業者に確認するか、ほかの業者と比べてください。
| 確認すること | はい/いいえ |
|---|---|
| 2〜3社から見積もりを取ったか | □ |
| 見積書に材料・数量・単価が書かれているか | □ |
| 追加工事が出たときの決め方が契約書にあるか | □ |
| 工程表(工事の日程)をもらったか | □ |
| 保証の期間と範囲が書面になっているか | □ |
| 自社施工か、現場の責任者はだれかを聞いたか | □ |
| 建設業の許可や処分歴を調べたか | □ |
| 補助金を使う場合、登録事業者か確認したか | □ |
| 訪問販売の場合、クーリングオフの書面をもらったか | □ |
| 家族など、ほかの人にも相談したか | □ |
失敗しないいちばんの近道は「比べること」
10の失敗事例のうち、半分以上は「ほかの業者と比べていれば気づけた」ものです。同じ工事でも、業者によって金額・工事内容・保証が変わります。2〜3社の見積もりを並べれば、高すぎる金額や、必要のない工事にすぐ気づけます。
一括見積もりサービスなら、一度の入力で複数の業者から見積もりを取れます。紹介された業者も、この記事のチェックリストで確認してから契約しましょう。
よくある質問
大手のリフォーム会社なら失敗しませんか?
大手でも、実際の工事は地域の協力業者が行うことが多く、担当者や職人によって仕上がりは変わります。会社の大きさよりも、見積書の内訳や保証の内容、現場の責任者がだれかを確認することが大切です。
契約したあとで失敗に気づいたら、どうすればいいですか?
訪問販売や電話勧誘で契約した場合は、契約書面を受け取った日から8日以内ならクーリングオフができます。困ったときは、消費者ホットライン(188)や、住まいるダイヤル(0570-016-100)に相談しましょう。
まとめ
- 点検商法の相談は2025年度に19,696件と増えている。屋根・給湯器・分電盤・太陽光の「点検」に注意
- 失敗の多くは「1社だけで決めた」「その場で契約した」「見積書を確かめなかった」が原因
- ダメ業者は、契約を急がせる・見積書が一式ばかり・書面を出さない・施工者を言わない・会社の情報が確認できない
- 契約前にチェックリストで確認し、2〜3社の見積もりを比べる
出典:国民生活センター 訪問販売によるリフォーム工事・点検商法(2026年7月31日更新)、住宅リフォーム・紛争処理支援センター(2026年10月確認)
