フローリングを新しくしたいけれど、「張り替えは費用が高い」「工期が長い」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そんな時に注目されているのが、**既存の床をはがさずに上から貼る“ナオスフローリング（Naosu Flooring）”**という新しいリフォーム方法です。
本記事では、ナオスフローリングの特徴やメリット・デメリット、施工方法や対応素材、費用の目安までを詳しく解説します。
既存住宅の床リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
→ フローリングの種類や費用比較については「床リフォーム」記事で詳しく紹介しています。
6畳の部屋を1日で施工完了。音もほとんどなく、住みながらの工事でも快適でした。床の艶も自然で、まるで新築のような仕上がりです。
張り替えより約4割安く済みました。既存床を壊さないので廃材も出ず、環境にも優しい点が気に入っています。仕上がりも高級感があります。
賃貸物件のオーナーです。退去時のリフォームにナオスフローリングを採用。工期が短く、入居募集までの期間を大幅に短縮できました。
みんなの声としては「短工期での施工に感動」「コスパ重視で選んで正解」「賃貸マンションでの活用」などが見られました。
ナオスフローリングとは？既存床の上に貼るリフォーム工法
ナオスフローリング（Naosu Flooring）は、株式会社ナオス・テックが展開する上貼り専用フローリングシステムです。
「Naosu＝直す」という名の通り、古くなった床を剥がさずに、そのまま上から新しい床材を貼ることができます。
一般的なフローリング張り替え工事では、既存の床材を撤去し、下地を整えて新しい床を施工するため、工期と廃材処理コストが大きな負担になります。
しかしナオスフローリングなら、既存床の上から直接施工できるため、短工期・低コスト・静音施工が実現します。
ナオスフローリングの構造と素材
ナオスフローリングは、厚さ約1.5〜3mmの特殊化粧単板を使用しており、薄くても耐久性が高いのが特徴です。
裏面には高性能な粘着層があり、釘や接着剤を使わずに直接貼ることができます。
主な特徴
- 既存床に直接貼れる
- 施工時の騒音・粉塵が少ない
- 薄型でも強度が高く、床段差がほとんど出ない
- 賃貸・分譲・戸建いずれにも対応
また、表面にはUVコーティング仕上げが施されており、耐摩耗性・防汚性に優れています。
光沢を抑えた自然な木目デザインが多く、既存の内装デザインにも馴染みやすいのが魅力です。
ナオスフローリングのメリット
上貼り式という独自工法により、従来のフローリングリフォームと比べて多くの利点があります。
1. 既存床を壊さないから短工期・静音施工
ナオスフローリングは床を剥がす作業が不要なため、1部屋（6畳）あたりわずか1〜2日で施工可能。
木くずや廃材が出ず、施工中の騒音も最小限に抑えられます。
特にマンションでは、下階への生活音・工事音対策として評価が高く、入居したままでも工事できるケースがあります。
2. 段差がほとんど出ない
厚さ約1.5mmの薄型仕様により、既存のドアや建具に干渉しにくく、張り替え後の段差が気にならないのも大きな特徴です。
一般的な上貼りフローリングでは段差が数mm発生しますが、ナオスフローリングはそれを解消。
リビングから廊下、和室まで、統一感のあるフラットな床仕上げが可能になります。
3. コストを大幅に削減できる
既存床の撤去費・処分費・下地補修費が不要なため、張り替え工法に比べて費用を約30〜40％削減できます。
| 工法 | 費用目安（6畳） | 工期 | 廃材発生 |
|---|---|---|---|
| 張り替え工法 | 約12〜18万円 | 3〜4日 | 多い |
| ナオスフローリング | 約7〜10万円 | 1〜2日 | 少ない |
コストを抑えながらデザイン性と耐久性を両立したい家庭に向いています。
→ 施工費用や張り替え工法との比較は「床リフォーム」記事で詳しく解説しています。
4. デザインと質感のバリエーションが豊富
ナオスフローリングには、ナチュラルウッド・ホワイト・ダーク・グレイッシュ系など多彩なデザインがあります。
リアルな木目プリントとマットコーティングにより、天然木のような質感を実現。
特に人気のデザインは以下の通りです。
- オークナチュラル：北欧テイストに合う自然な風合い
- ウォールナットブラウン：高級感と重厚感を演出
- ホワイトアッシュ：明るく清潔な印象
また、床暖房対応タイプもあり、寒冷地や冬場の冷え対策にも対応しています。
5. メンテナンスが容易で長持ち
表面にUV硬化塗装を施しているため、傷や汚れに強く、日常の掃除も乾拭きまたは中性洗剤で十分。
水拭きにも対応しており、ペットや小さな子どもがいる家庭でも安心です。
定期的なワックス掛けが不要なため、メンテナンスコストも抑えられます。
ナオスフローリングの注意点・デメリット
どんな床材にもメリットと注意点があります。
ナオスフローリングを検討する際は、以下の点にも留意しましょう。
1. 下地の状態によっては施工できない場合がある
既存の床が著しく劣化していたり、沈み・たわみがある場合は、上貼り施工ができません。
下地が不安定なまま上から貼ると、きしみや浮きが発生するため、事前調査が欠かせません。
2. 吸着面の再施工や張り替えには制限がある
粘着層タイプのため、一度貼ると再利用が難しいという特性があります。
将来的に別の床材へ変更する場合は、既存ナオス層の撤去と下地補修が必要になります。
3. 水回りや凹凸の多い床には不向きな場合も
洗面所やトイレなどの水気が多い場所では、湿気による粘着層の剥離リスクがあるため、専用タイプの防水仕様を選ぶ必要があります。
また、段差や框（かまち）との取り合いが多い場合は、プロによるカット施工が推奨です。
→ 和室からフローリングにリフォームする際の注意点は、「和室→フローリング」記事で詳しく解説しています。
ナオスフローリングの施工手順
実際の施工は以下の流れで行われます。
- 既存床の清掃・油分除去
粘着がしっかり効くように汚れを除去。 - 下地チェック・補修
たわみや段差を補修。 - ナオスフローリングの仮置き
部屋サイズに合わせてカット・調整。 - 貼り付け施工
裏面のフィルムをはがしながら貼付。 - 仕上げ・巾木調整・掃除
継ぎ目の確認と清掃で完了。
作業音が少なく、家具を動かすだけで施工できる点も好評です。
費用相場と工期の目安
| 施工場所 | 面積 | 費用目安 | 工期 |
|---|---|---|---|
| リビング（10畳） | 約16㎡ | 約12〜18万円 | 1〜2日 |
| 洋室（6畳） | 約10㎡ | 約7〜10万円 | 1日 |
| 廊下 | 約5㎡ | 約4〜6万円 | 半日〜1日 |
材料費と施工費を合わせても、一般的な張り替えの7割程度に収まります。
また、廃材処分費や養生コストがほぼ不要なため、環境負荷も小さいのが魅力です。
まとめ：ナオスフローリングは「早く・安く・静かに」床を再生できる新工法
ナオスフローリングは、従来の張り替え工事の弱点だった工期・コスト・騒音を劇的に改善する画期的な工法です。
短期間で美しく仕上げたい、生活しながらリフォームしたい方には特におすすめ。
既存床の状態さえ良ければ、戸建てもマンションも問わず施工可能です。
和室や廊下なども含めて、家全体の床リフォームを一度に見直すと統一感も出ます。
→ 他の床リフォーム事例や和室→フローリング化の費用比較は、
「床リフォーム」および「和室→FL」記事で詳しく紹介しています。