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浴室と洗面所の一体リフォームで快適な動線を実現

リフォーム箇所・種類別

毎日の入浴や身支度をもっとスムーズにしたい──。
そんな希望を叶えるのが「浴室と洗面所の一体リフォーム」です。
もともと別々の空間として設計された浴室と洗面脱衣所の間にある壁や段差を取り払い、動線を一体化することで、
家事効率の向上やデザインの統一感、将来的なバリアフリー化など、さまざまなメリットが得られます。

本記事では、洗面脱衣所との一体化リフォームのポイントや、施工時に注意すべき換気・配管設計、費用の目安などを詳しく解説します。

浴室と洗面所を一体化したことで、洗濯や掃除の動線が短くなりました。朝の支度もスムーズで、家族全員の生活リズムが整いました。

一体化リフォームで空間が広くなり、ホテルのような雰囲気に。床や壁を統一したことで高級感が出て、毎日入るのが楽しみです。

高齢の母のために段差をなくし、滑りにくい床材に変更しました。浴室と洗面所がつながって移動が楽になり、安心して使えています。

りおと
りおと

みんなの声としては「家事効率重視」「デザイン重視」「バリアフリー重視」などが見られました。


洗面脱衣所との壁撤去/拡張

一体リフォームのメリットとは

浴室と洗面所を一体化するリフォームは、近年とくに人気が高まっています。
限られたスペースを有効活用しながら、生活動線を最短にできる点が魅力です。

主なメリットは次の通りです。

  • 動線の短縮:入浴後の着替え・洗濯・ドライヤーなどの流れがスムーズ。
  • 開放感の向上:壁や仕切りを減らすことで視覚的な広がりが生まれる。
  • デザインの統一:床や壁材を合わせて、ホテルライクな空間演出が可能。
  • メンテナンス性向上:掃除が一度にでき、カビ対策もしやすい。

特に共働き家庭や子育て世帯では、朝の支度時間の短縮や家事効率のアップに直結します。


壁を撤去して空間を広げる際のポイント

一体化リフォームでは、浴室と洗面所の間にある間仕切り壁の撤去が鍵となります。
ただし、どんな壁でも簡単に取り払えるわけではありません。

1. 構造上の壁かどうかを確認
建物の耐震性を支える「耐力壁」は撤去できません。撤去する場合は構造補強が必要です。
専門業者による現地調査で、構造躯体への影響を必ず確認してもらいましょう。

2. 防水ラインの再構築
浴室と洗面所は水の使用量が多い空間です。
一体化により防水区画が広がるため、床下の防水処理を新たにやり直す必要があります。

3. 床・天井の高さを合わせる
旧来の浴室(在来工法)では、床が一段下がっているケースが多く、そのままでは段差が残ります。
床高さをそろえることで、バリアフリーかつ安全な空間を実現できます。

→ 出入口部分の段差処理や安全性を高めたい方は、「ドア」に関する記事で出入口タイプ別の特徴を紹介しています。


拡張リフォームのプラン例

浴室と洗面所を一体化する際は、どちらの空間を広げるかでアプローチが変わります。

  • 浴室を拡張するケース
     → 家族で入れる広いバスルームや、浴槽+洗い場をゆったり確保したい場合。
     洗面所を一部取り込むことで、1坪(1616)→1.25坪(1620)などへの拡張が可能です。
  • 洗面所を拡張するケース
     → 脱衣・洗濯・収納スペースをまとめたい場合に有効。
     浴室をコンパクト化し、家事動線を最適化できます。

どちらにしても、空調・照明・収納計画を一緒に見直すことで、リフォーム後の快適性が格段に上がります。

→ 具体的なユニットバス拡張のレイアウトやサイズ調整については、「システムバス」に関する記事で実例を紹介しています。


配管・換気の注意点

配管計画は「床下スペース」が鍵

浴室・洗面所の一体リフォームでは、配管経路の変更が必要になることが多いです。
とくに排水管・給湯管の位置は、リフォーム後の設備配置に直結します。

配管工事のチェックポイント

  1. 勾配の確保
     排水管は1/50~1/100の勾配が必要。勾配が取れないと水が溜まりやすくなります。
  2. 床下スペースの確認
     マンションなどスラブ厚の制約がある建物では、床上配管や段差床で対応するケースも。
  3. 既存配管の劣化確認
     リフォーム時に古い配管をそのまま使うと、数年後に水漏れの原因になるため、
     可能であれば新しい配管に交換しておくと安心です。

また、洗面台・洗濯機・浴槽の排水を一箇所にまとめる場合、
配管容量が不足しないように排水経路の太さや分岐角度を事前に確認する必要があります。


換気と湿気対策を怠ると失敗する

浴室と洗面所を一体化する最大のリスクは「湿気の滞留」です。
湿気対策を怠ると、壁や天井、収納内部にカビが発生しやすくなります。

効果的な換気方法のポイント

  • 浴室暖房乾燥機の設置:入浴後の乾燥にも便利で、梅雨時期の部屋干しにも使える。
  • 24時間換気システムとの連携:湿気を家全体で排出する仕組みを取り入れる。
  • 開口位置の最適化:風が通るように、給気口と排気口を対角に配置。
  • 断熱材の追加:壁・天井に断熱材を入れることで結露を防ぎ、温度差を軽減。

また、洗面所側に収納を設ける場合は、換気口の位置を遮らない配置が重要です。
扉付き収納が換気経路を塞ぐと、カビの温床になりやすいため注意しましょう。


防水ラインと床勾配の調整

浴室の床と洗面所の床をフラットにつなげる場合、水はけ設計を細かく調整する必要があります。

  • 洗面所側にはわずかな逆勾配をつけて水が流れ出さないようにする。
  • 既存排水口を利用する場合は、配管高さを調整して水の逆流を防ぐ。
  • 防水シートの立ち上がりを壁側まで確保し、漏水リスクを最小限に。

特にマンションでは、防水層の位置が建築構造と一体化しているため、
専門業者に防水再施工を依頼することが望ましいです。


空間デザインと設備選びのコツ

統一感を出すカラー・素材選び

浴室と洗面所を一体化すると、空間の「連続性」が目立つようになります。
そのため、床・壁・天井・照明の素材感を揃えることが重要です。

おすすめの組み合わせ例

  • 床材:防滑性のあるビニル系(バスナフローレなど)を全体に使用。
  • 壁材:防水パネルまたはメラミン化粧板で統一。
  • 天井:湿気対応クロスまたはアルミ樹脂パネル。
  • 照明:調光可能なLEDで、明るさと雰囲気を切り替え可能。

ホテルライクに仕上げたい場合は、照明の色温度を3000K前後の暖色系に設定すると高級感が出ます。


家事効率を高める収納・動線

一体空間では、収納の配置次第で家事効率が大きく変わります。

  • 洗面台下収納:タオル・洗剤・ドライヤーなど日用品をまとめる。
  • 可動棚:季節用品を整理しやすい。
  • 洗濯機横収納:ランドリーバスケットやハンガーの定位置に。

また、入浴前後の動線を考慮して、
「脱ぐ → 洗う → 干す → しまう」の流れがワンストップで完結する設計を意識しましょう。

→ 水まわり設備のレイアウトやサイズ比較については、「システムバス」関連記事で詳しく紹介しています。


ユニットバスへの交換でメンテナンス性アップ

在来浴室をリフォームする場合、**ユニットバス(システムバス)**への変更は非常に有効です。
防水性能・断熱性能・清掃性が格段に向上し、床下点検も容易になります。

一体リフォームでは、浴室をシステムバス化して洗面所と段差をなくすことで、
掃除・メンテナンス・将来の改修コストを大幅に抑えられます。


費用と工期の目安

費用相場

浴室と洗面所の一体リフォームは、工事規模により費用差が大きいリフォームです。
おおよその目安は以下の通りです。

内容費用相場(税込)工期目安
壁撤去+防水処理10〜20万円1〜2日
配管・電気工事10〜15万円1〜2日
システムバス設置70〜120万円3〜4日
洗面所床・壁改修10〜20万円1〜2日
合計目安100〜160万円前後約1週間前後

設備グレードを上げたり、断熱工事を追加する場合は200万円を超えることもあります。
一方で、既存浴室のサイズを維持し、軽微な壁撤去と内装工事のみなら60万円台での施工も可能です。

→ より詳細な工事別費用や見積もり比較は、「費用」に関する記事で紹介しています。


助成金や補助制度の活用

高齢者向け住宅改修や省エネリフォームの一部として、
「段差解消」「断熱改修」「手すり設置」などを含む場合、自治体の補助金を受けられることがあります。

  • 介護保険住宅改修制度(上限20万円)
  • こどもエコすまい支援事業(省エネ改修補助)
  • 自治体独自のバリアフリー助成

補助を受けるためには、工事前の申請が必須なので、見積もり時に必ず確認しましょう。


まとめ:一体化で暮らしが変わる快適動線へ

浴室と洗面所を一体化することで、生活動線のムダを省き、空間をより快適にできます。
壁の撤去や段差解消だけでなく、防水・換気・配管といった見えない部分を正しく施工することで、
デザイン性・機能性・安全性を兼ね備えた理想の水まわりが完成します。

さらに詳細な出入口・設備・費用の比較は、以下の記事で詳しく紹介しています。

  • 「ドア」:段差解消や引き戸設計による安全性アップ
  • 「システムバス」:ユニットバス交換で断熱・清掃性向上
  • 「費用」:一体リフォームの工事別価格と節約のコツ