お風呂の床が冷たい、滑りやすい、カビが取れない――。そんな悩みを解消するリフォーム素材として人気なのが、**東リ(TOLI)の「バスナフローレ」**です。
「既存の床に貼るだけ」で簡単にリフォームでき、ヒヤッとしない踏み心地と高い防滑性が評価されています。
この記事では、バスナフローレの特徴・価格・施工手順・注意点・他メーカー比較までを詳しく解説します。
これから浴室床をリフォームしたい方、冷たいタイルを改善したい方に役立つ実践ガイドです。

冬の浴室の冷たさがつらく、思い切ってバスナフローレにリフォーム。足元が柔らかく、ヒヤッとしなくなりました。工期も1日で済み、費用以上の満足感です。

築20年のタイル床を上貼りで施工。古い床を壊さずに済み、騒音も少なく安心でした。見た目も明るく、掃除が格段に楽になったのが嬉しいです。

高齢の母のためにバスナフローレを導入。滑りにくく転倒の心配が減りました。クッション性があり、冬でも温かく入浴時間が快適になったと喜んでいます。

みんなの声としては「温かく快適に」「掃除が格段に楽に」「滑りにくく転倒の心配減った」などが見られました。
バスナフローレとは?冷たくない浴室床材の代表格

バスナフローレは、床材メーカー「東リ株式会社」が開発した浴室専用のビニル系床シートです。
最大の特徴は、既存のタイルやモルタル床の上に直接貼れる点。
そのため、解体工事をせずに床をリニューアルできる簡便性が支持されています。
素材の構造

バスナフローレは以下の3層構造でできています。
- 表層:特殊エンボス加工層(滑りにくく水はけが良い)
- 中間層:クッション層(柔らかく断熱性に優れる)
- 裏層:防水・接着層(既存床との密着性を高める)
この構造により、冷たさを伝えにくく、素足で踏んでもヒヤッとしない床を実現しています。
特に冬場や高齢者家庭では、ヒートショック対策としても効果的です。
浴室の床を快適にする素材はバスナフローレ以外にも複数あります。素材ごとの特徴や施工方法については、こちらで詳しく解説しています。
バスナフローレのメリット

1. 冷たくない・柔らかい踏み心地
クッション層が足裏からの冷えを遮断し、入浴前でも快適に歩けます。
従来のタイル床のように熱が奪われないため、入浴時のヒートショックリスクを軽減できます。
また、適度な弾力があるため、転倒時の衝撃を和らげる効果も。
小さな子どもや高齢者にもやさしい床材です。
2. 既存床に重ね貼りできる
大きな特徴は、古いタイルやモルタルを剥がさずに上から施工できる点。
そのため、工期はわずか1日〜2日。
騒音や粉塵が少なく、マンションや在宅中のリフォームでも安心です。
3. 防滑性が高い
表面に細かいエンボス加工が施されており、濡れても滑りにくい仕様です。
乾湿両方の環境で防滑試験をクリアしており、浴室内の安全性向上に寄与します。
4. カビ・汚れがつきにくい
防カビ剤が練り込まれた素材で、カビやヌメリが発生しにくい構造。
目地がほぼなくなるため、汚れの付着を防ぎ、掃除が格段に楽になります。
5. 豊富なデザインバリエーション
ホワイト・ベージュ・ライトグレー・ブラウンなど、全8色(シリーズによる)を展開。
無機質なタイルとは異なり、温かみのある空間演出が可能です。
住宅用だけでなく、介護施設・ホテルなど商業施設にも採用が広がっています。
バスナフローレのデメリット・注意点

メリットが多い一方で、いくつかの注意点も理解しておく必要があります。
1. 下地が不良だと密着しない
既存の床が大きく割れている・浮いている・勾配が不均一な場合、シートが密着せず施工不良につながることがあります。
その際は一度タイル補修または下地調整を行う必要があります。
2. 接着剤の選定に注意
バスナフローレ専用の二液反応型ウレタン接着剤を使用しないと、後から剥がれる恐れがあります。
DIYでは施工ムラが出やすいため、部分補修程度ならDIY、全面施工はプロに任せるのが安全です。
3. 湿気の多い下地では施工不可
既存床に水分が残ったまま貼ると、接着不良や膨れの原因になります。
完全乾燥後に施工することが必須です。
4. 他素材との境目処理が必要
脱衣所との境目や浴槽まわりなどは、専用コーキングでしっかり防水処理を行う必要があります。
この仕上げ次第で耐久性が大きく変わります。
バスナフローレの価格と費用目安

バスナフローレの材料価格は、1㎡あたり6,000〜9,000円程度が相場です。
施工費を含めると、一般的な1坪(約3.3㎡)の浴室で約3万〜5万円前後となります。
| 費用項目 | 相場(1坪あたり) | 備考 |
|---|---|---|
| 材料費 | 約20,000〜30,000円 | カットロス含む |
| 接着剤・副資材 | 約5,000〜8,000円 | 専用ウレタン系接着剤 |
| 施工費(業者) | 約20,000〜30,000円 | 下地補修により変動 |
| 合計 | 約45,000〜60,000円 | 工期1〜2日程度 |
既存床の状態が良ければ、最短1日・約5万円以内で快適な床に生まれ変わるケースも珍しくありません。
お風呂リフォーム全体の費用相場や、床材ごとのコスト比較を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
バスナフローレの施工方法

ここでは、実際の施工手順を一般的な流れで紹介します。
(※DIYも可能ですが、防水・下地処理に自信がない場合は業者依頼を推奨)
手順1:下地の清掃と乾燥
古いタイル床を中性洗剤で洗浄し、カビや油分を除去します。
完全に乾燥させることが最重要。湿ったまま貼ると密着しません。
手順2:仮並べ・寸法カット
浴室形状に合わせてバスナフローレを仮置きし、寸法を取ってカットします。
複雑なコーナーや排水口まわりは、型紙を作って精密に合わせるのがコツです。
手順3:接着剤の塗布
専用ウレタン系接着剤をコテで均一に塗布。
広範囲を一度に塗ると乾きすぎるため、半分ずつ分けて施工します。
手順4:貼り付け・圧着
シートを慎重に貼り付け、ローラーでしっかり圧着。
空気を逃がしながら中心から外側へ向けて押し出します。
手順5:排水口・端部の処理
排水口部分を丸くカットし、専用の防水コーキングで仕上げます。
浴槽や壁との接合部も同様にシーリングを打ち、防水性を確保します。
手順6:乾燥・仕上げ
24時間以上は水を流さず乾燥。完全に固着したら施工完了です。
バスナフローレを使ったDIY施工のコツ

- 施工前に必ず採寸を2回行う。 カットミス防止に重要。
- 壁際やコーナーは2mm程度の逃げを残す。 膨張・収縮対策。
- コーキングは乾いた状態で打つ。 湿気があると剥離の原因。
- 床勾配を維持する。 排水が悪くならないよう注意。
DIY初心者でも半日〜1日で仕上げられますが、下地状態に応じては難易度が上がるため、
心配な場合は「既存床診断」だけでも業者に相談すると安心です。
メーカー別の類似製品比較
バスナフローレに近い機能を持つ他社製品もいくつか存在します。
選定時は、耐久性・デザイン・価格を比較して判断しましょう。
| メーカー | 製品名 | 特徴 | 価格目安(㎡) |
|---|---|---|---|
| 東リ | バスナフローレ | 柔らかい踏み心地・防滑性◎・デザイン豊富 | 約6,000〜9,000円 |
| リリカラ | ビニル床シート(浴室対応) | 色数少なめだがコスパ良好 | 約5,000〜7,000円 |
| サンゲツ | ノンスリップバスフロア | 高耐久・シンプルカラー中心 | 約7,000〜10,000円 |
| ロンシール | バスフロアシリーズ | 防滑性能が高く施設向けにも多用 | 約6,000〜9,000円 |
東リのバスナフローレは、柔らかさと断熱性のバランスで群を抜いて人気です。
住宅向けの温かみと施工のしやすさを両立している点が大きな強みといえます。
バスナフローレはどんな人に向いている?
- 冬の浴室が冷たくてつらい
- タイルの目地汚れやカビに悩んでいる
- 工期を短く、費用を抑えて床を改善したい
- 高齢者や子どもがいる家庭で安全性を重視したい
こうしたニーズに合致する人には、最もバランスの良い床リフォーム素材といえます。
実際、住宅だけでなく介護リフォームでも採用実績が多く、自治体補助金の対象になるケースもあります。
まとめ:短工期・高機能で快適な浴室床に

バスナフローレは、「冷たい」「滑る」「掃除が大変」といった浴室の不満を一気に解決できる床材です。
既存床に重ね貼りできるため、解体不要・短工期・低コスト。
断熱性・防滑性・防カビ性にも優れ、リフォーム初心者からプロ施工まで幅広く使われています。
特に冬の寒さや高齢者の転倒が気になる家庭では、床リフォームの第一候補として検討する価値があります。
素材選びを誤らなければ、1日で浴室の快適性が劇的に変わるでしょう。




