「自分の部屋にトイレがあれば便利なのに」と思ったことはありませんか?
近年は、寝室・介護部屋・書斎などにトイレを後付けするリフォームが増えています。
高齢者の介護負担を減らしたり、夜間の移動を安全にしたりと、生活の質を高める方法として注目されています。
この記事では、「部屋にトイレを作る」場合の費用相場・施工方法・注意点・実例をわかりやすく解説します。

高齢の母のため、ベッド横に小型トイレを設置。
夜間の介助がスムーズになり、介護する側・される側どちらも負担が減りました。

最初は換気を軽く考えていて、使い始めに少しにおいがこもりました。
業者さんに相談して換気扇を強化したら改善。最初から計画すればよかったです。

配管工事が必要で当初の見積もりより高くなりましたが、
毎日使う空間が快適になったので結果的には大満足です。

「介護がぐっと楽になった」「におい対策で失敗しかけた」「思ったより費用はかかったが満足」などがみんなの声として見つかりました。
部屋にトイレを作ることは可能?

結論から言うと、ほとんどの住宅で部屋にトイレを後付けすることは可能です。
ただし、次の2つの条件がポイントになります。
- 排水管・給水管をつなげる場所があるか
→ 既存のトイレや洗面所、水回りが近いと工事が簡単で安く済む。 - 電源・換気の確保ができるか
→ 換気扇や照明、温水便座を設置するために電気配線が必要。
これらが難しい場合でも、簡易水洗トイレや電動ポンプ式トイレなどを活用することで設置できるケースがあります。
部屋にトイレを作るリフォーム費用の相場
トイレの種類や設置方法によって費用は大きく変わります。
以下は代表的な3つのケースの目安です。
| トイレの種類 | 費用相場(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 水洗トイレ(通常タイプ) | 約60〜150万円 | 排水管を延長して本格的なトイレを設置。水回りが近いと安い。 |
| 簡易水洗トイレ | 約30〜80万円 | 浄化槽やタンクを利用し、比較的簡単に設置できる。 |
| 簡易トイレ(電動ポンプ式) | 約10〜40万円 | 水道・排水が遠くても設置可能。介護用・寝室用に最適。 |
💡補足:
「和室→洋室リフォーム+トイレ設置」のように同時に内装を改修する場合は、さらに10〜30万円前後かかることがあります。
部屋にトイレを作るメリット

1. 夜間や早朝の移動がラクになる
寝室にトイレを設けると、夜中に廊下を歩く必要がなくなり、安全性が高まります。
特に高齢者や介護が必要な家庭では転倒リスクを大幅に減らせます。
2. 介護・看護の負担を軽減できる
介助のために毎回別室まで移動するのは大変です。
部屋内にトイレがあることで、介護する人・される人双方の負担を軽減します。
3. 生活動線が短くなり、利便性が向上
趣味部屋・書斎・離れなどでも、トイレがあるだけで生活動線が快適になります。
「一人時間を快適に過ごせる空間」としての価値もアップします。
また、男性の場合は小便器を作るのもいいかもしれません。
自宅内で立ってトイレが出来、夜トイレに行きたいなんて時にスムーズに行けるのが魅力的ですね!
詳細は下記記事を参考にされてください!
トイレの設置位置・レイアウトの考え方

部屋にトイレを作るときは、以下の3つを意識すると失敗しません。
① 配管ルートを最短に
水回り(既存トイレ・キッチン・洗面所など)の近くに設置すると、
排水勾配を確保しやすく、工事費を大幅に抑えられます。
逆に、距離が遠いと配管工事が大掛かりになり、50万円以上変わることもあります。
新しく作る配管ルートでは、今後のリフォームの際に大きな制限をもたらします!
慎重に計画することをおすすめします!
詳細については下記記事を参考にされてください。
② プライバシーと換気の確保
部屋の一角にトイレを設置する場合は、
・壁や引き戸で仕切る
・換気扇+小窓で湿気・臭いを逃がす
といった工夫が必要です。
最近は、「トイレ専用ユニット」(1畳サイズで密閉型)もあり、寝室や書斎に設置しやすくなっています。
③ 広さと使いやすさのバランス
最小限のトイレスペースは約0.5〜1畳ほど。
手すりや車椅子利用を考える場合は1.5〜2畳が理想です。
また、ドアは引き戸にしておくと省スペースで安全です。
トイレの種類別おすすめ設置方法
🔹 水洗トイレタイプ
配管を床下や壁内に通して設置する本格タイプ。
においや使い勝手は通常のトイレと同じですが、工事費用はやや高め。
💡おすすめ:
- 2階や寝室横など、既存配管が近い部屋
- 永続的に使うリフォームをしたい人
🔹 簡易水洗トイレタイプ
汚水を一時的に貯めて排出する仕組みで、下水管が遠くても設置可能。
水道管の接続は必要ですが、浄化槽の設置で快適に使えます。
💡おすすめ:
- 離れや作業部屋
- 下水道が遠い一戸建て
🔹 簡易ポータブル・電動ポンプ式トイレ
配管工事が不要なため、短期間で導入できます。
バケツやタンクに一時的に溜めて処理する方式で、介護向けに多く採用されています。
💡おすすめ:
- 高齢者の寝室や介護部屋
- 賃貸住宅で原状回復が必要な場合
注意点と失敗しないコツ
1. におい対策をしっかり行う
換気扇・消臭壁紙・防臭フロア材を使うと安心。
においの元は床や排水口にたまりやすいため、床材の選定がポイントです。
2. 防音対策も忘れずに
トイレの音が室内に響かないよう、壁に断熱材や吸音シートを入れると効果的。
最近は「吸音トイレドア」も人気です。
3. 建築基準法・排水勾配に注意
トイレを増設する場所によっては、排水の高さや建築確認申請が必要な場合があります。
リフォーム業者に必ず構造と法令を確認してもらいましょう。
4. メンテナンス性を考慮する
部屋内のトイレは湿気がこもりやすいため、
点検口や換気経路を確保しておくと、後の修理がスムーズです。
部屋にトイレを作る実例イメージ
- 高齢者の寝室にトイレ設置
→ 段差なしのフラット設計、引き戸+手すり付き。夜間の安心感が違う。 - 2階の個室に小型トイレを増設
→ コンパクトなタンクレスタイプで、狭い空間でも快適。 - 書斎の一角にユニットトイレを設置
→ 吸排気一体型でにおいが残らず、デザインもスタイリッシュ。
費用を抑えるポイント

- 既存の水回り近くに設置する(配管延長が短くて済む)
- 簡易水洗・小型便器を採用する(設置が簡単で安い)
- 壁・床のリフォームと同時に施工する(一括工事でコストダウン)
- 自治体の介護リフォーム補助金を活用する
まとめ|部屋にトイレを作って快適で安全な生活を

部屋にトイレを作るリフォームは、
「利便性・安全性・快適性」を同時に叶えるリフォームです。
特に高齢者の寝室や2階への設置は人気が高く、
最近では狭い空間でも設置可能な小型ユニットトイレも登場しています。
費用は10〜150万円ほどかかりますが、
水回りの位置やトイレの種類を工夫すればコストを抑えることも可能です。
まずは、信頼できるリフォーム業者に相談し、
「設置場所・費用・におい・換気」までトータルで提案してもらいましょう。




