「玄関をもっと開放的に」「高級感を演出したい」「大きな荷物を楽に出し入れしたい」——
そんな希望を叶えるのが、両開きドアや親子ドアへのリフォームです。
片開きドアに比べて存在感があり、住宅の印象を一気に引き上げる効果がありますが、
設計条件・防犯性・断熱性能・コストなどの検討も欠かせません。
この記事では、両開き・親子ドアの違い、サイズや構造上の注意点、費用相場、デザイン選びのコツを、住宅タイプ別に詳しく解説します。

築20年の玄関を親子ドアに交換。普段は片開き感覚で使え、家具の搬入時だけ広く開けられるので便利。断熱性も上がり、冬でも玄関が暖かくなりました。

両開きドアにリフォームして、外観の印象が一変。重厚感のあるデザインで、帰宅のたびに誇らしい気持ちになります。夜のライトアップにも映えて大満足です。

狭い玄関を親子ドアに変更。開口が広くなり、自転車の出し入れもスムーズ。工期はわずか2日で、費用も思ったより抑えられました。施工後は毎日快適です。

みんなの声としては「家具の搬入時だけ広く開けられるので便利」「外観の印象が一変」「自転車の出し入れもスムーズ」などが見られました。
親子ドアと両開きドアの違い・設計条件

玄関ドアの開き方には複数のタイプがありますが、特にリフォームで人気なのが「親子ドア」と「両開きドア」です。
見た目は似ていますが、開閉構造・施工条件・使い勝手が異なります。
■ 親子ドアとは

親扉(大扉)と子扉(小扉)の2枚構成で、通常は大扉のみを使用します。
子扉は必要に応じて開閉し、大型家具や自転車などを搬入する時に活躍します。
メリット
- 普段は片開き感覚で使いやすい
- 必要時に広く開けられる
- 片開きよりもデザインの幅が広い
デメリット
- 子扉が狭いと開口部が限定される
- 採光・断熱性能がドア構造に依存
■ 両開きドアとは

左右対称の2枚ドアが中央で開閉するタイプ。
洋風邸宅や注文住宅など、デザイン性を重視する住宅に多く採用されています。
メリット
- 見た目が豪華で重厚感がある
- 開口部が最も広く、開放感抜群
- シンメトリーな外観デザインに最適
デメリット
- 設置スペースが必要
- ドア本体・金具のコストが高め
- 気密・断熱・防犯対策を強化する必要あり
■ 設計条件と確認ポイント
- 既存枠のサイズが両開きに対応できるか
- 玄関ポーチ・アプローチに十分な開き代があるか
- 壁構造(RC/木造)で取り付け方法が異なる
- 電気配線・ドアホン位置の変更有無
特にマンションや玄関ポーチの奥行が浅い住宅では、開き角度に制限が出るため、事前の現地調査が必須です。
玄関ドアリフォームの全体像と工法の違いについては総合ガイドで詳しく解説しています。
サイズ・強度・防犯の注意点

玄関は外部と内部をつなぐ「家の顔」であり、同時に防犯・気密・断熱の要でもあります。
特に両開きドアは構造的に中央に隙間が生じやすいため、強度と防犯性能の確保が重要です。
■ サイズ選定の基準
| ドアタイプ | 一般的な開口幅 | 備考 |
|---|---|---|
| 親子ドア | 約1,200〜1,400mm | 一般戸建てに最も多い |
| 両開きドア | 約1,500〜1,800mm | ハイグレード住宅・注文住宅向け |
※既存の開口が狭い場合でも、「カバー工法」により枠を活かして交換できる場合があります。
■ 強度・構造面のポイント
- 芯材: スチール補強入りアルミ・高断熱樹脂パネルが主流
- 蝶番・ヒンジ: 大型ドアでは3軸以上を採用
- 枠固定: アンカーボルトや接着剤でしっかりと支持
近年はLIXIL「グランデル2」やYKK AP「ヴェナートD30」シリーズなど、断熱+防犯+デザインを両立するモデルが多く登場しています。
■ 防犯性能の強化ポイント
- 2ロック・鎌付きデッドボルトでこじ開け防止
- 防犯合わせガラス入りスリット窓を採用
- シリンダーは「ディンプルキー」や電子キーへ変更
- センサーライト・録画機能付きインターホンと連携
断熱・防音性能を高める玄関ドアの素材・構造についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
費用目安と工期

ドアの素材・サイズ・工法によって費用は大きく変動します。
両開き・親子ドアのリフォーム費用をタイプ別に整理してみましょう。
■ 費用目安一覧
| 種類 | 工法 | 費用目安 | 工期 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 親子ドア(アルミ) | カバー工法 | 約25〜40万円 | 約1〜2日 | 一般住宅で人気 |
| 親子ドア(断熱仕様) | カバー工法 | 約40〜60万円 | 約1〜2日 | 高断熱性能 |
| 両開きドア(標準) | 枠ごと交換 | 約45〜80万円 | 約2〜3日 | 開口大・豪華 |
| 両開きドア(高断熱・防犯仕様) | 枠ごと交換 | 約60〜100万円 | 約3〜5日 | 高級グレード向け |
■ 工法別の違い
カバー工法(リフォーム用)
- 既存枠を残して新しいドアをかぶせる施工。
- 外壁工事不要で1日〜2日完了。
- 断熱・気密性能も十分確保できる。
はつり工法(新規枠交換)
- 古い枠を撤去して新たに設置。
- 開口サイズを拡大できるが工期は長め。
- 外壁補修や左官仕上げが必要な場合もあり。
■ 費用を抑えるコツ
- 標準色・既製サイズを選ぶ
- オプション(電子キー・飾りガラス)を絞る
- 断熱仕様を「ドア本体のみ」にする
- 複数業者の相見積もりを取る
玄関ドアリフォーム全体の費用構成と見積の見方はこちらで詳しく紹介しています。
採光・通風・意匠デザインの選び方

両開き・親子ドアの魅力は「機能+デザインの両立」にあります。
近年は採光性・通風性・デザイン性を高めるモデルが多数登場し、玄関の印象を大きく変えることが可能です。
■ 採光ドアのポイント
- スリット窓タイプ: プライバシーを保ちつつ光を取り入れる
- 全面ガラスドア: 吹抜け玄関に適し、開放感抜群
- 曇りガラス・格子入り: 防犯と採光のバランスが取れる
採光部の配置で「昼の明るさ」「夜の外観シルエット」も変わるため、照明計画と一緒に検討しましょう。
■ 通風タイプの工夫
- ドアの一部が「上げ下げ式ルーバー」になった通風ドアが人気。
- 夏場の湿気・においを軽減し、換気性を高める。
- 網戸付きで虫の侵入も防止可能。
■ デザインタイプ別トレンド
| テイスト | 特徴 | おすすめ素材 |
|---|---|---|
| クラシック | 格子・鋳物飾り・重厚感 | 木目調+アイアン装飾 |
| モダン | 直線基調・金属質・フラットデザイン | アルミ・スチール |
| ナチュラル | 木目×ホワイト・ガラス採光 | 木目調樹脂 |
| ラグジュアリー | 大判タイル外壁と調和 | 高断熱高級仕様 |
人気の玄関デザイン事例や配色・素材の組み合わせ方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
■ カラー選びのコツ
- 外壁とコントラストをつけて存在感を出す
- 木目調ならナチュラル・モダンどちらにも馴染む
- 南向き玄関では色褪せ防止の耐候塗装を選ぶ
■ 照明・アプローチとの統一感
ドア単体ではなく、玄関照明・ポーチタイル・植栽まで含めて計画すると、より上質な外観に仕上がります。
特に両開きドアはファサードデザインの中心となるため、夜間のライトアップも映える設計が理想です。
まとめ:両開き・親子ドアで玄関の価値を高める

玄関ドアは、住宅の第一印象を決める重要な要素です。
両開き・親子ドアへのリフォームは、デザイン・利便性・防犯性・断熱性能を同時に向上させる投資価値の高い工事といえます。
- 普段使いのしやすさなら「親子ドア」
- 外観の格を上げたいなら「両開きドア」
このように目的に合わせて選ぶことで、外観も機能も理想の玄関を実現できます。
リフォームの際は、玄関サイズ・構造・断熱性能・開閉方向を業者と確認し、
複数のプランを比較することが後悔のない選択につながります。



