玄関・アプローチ・ドア塗装リフォームで家の印象を一新｜屋根や外構との統一感も解説

家の顔ともいえる玄関まわり。
来客が最初に目にする部分であり、住む人の印象を左右する大切な空間です。

しかし、年月が経つとドアの塗装が色あせたり、庇（ひさし）が劣化したりして、
「古い」「暗い」「雨に濡れる」などの悩みを感じる方も多いはず。

この記事では、玄関・アプローチまわりのリフォームを中心に、
屋根・庇・ドア塗装の選び方や費用相場、外壁との統一感の出し方を解説します。
外構全体をバランスよく仕上げることで、住宅の価値や快適性が大きく変わります。

色あせた木製ドアを再塗装しただけで家全体が明るくなりました。業者に頼んでも10万円以内で済み、大満足の仕上がりです。

外壁塗装と同時に玄関アプローチをタイル張りに変更。統一感が出て高級感が増しました。家に帰るたびに気分が上がります。

勝手口に小さな屋根を設けたら、雨の日のゴミ出しがとても楽に。外構全体の見た目も整い、生活動線が快適になりました。

りおと

みんなの声としては「玄関ドア塗装で新築のように」「外壁とアプローチを統一リフォーム」「勝手口の屋根を追加して便利に」などが見られました。

玄関まわりの印象を変える要素
屋根・庇の種類と費用
ドア塗装の可否と注意点
外壁との統一感づくり
まとめ：玄関まわりは“家の印象を決める空間”

玄関まわりの印象を変える要素

玄関の印象は「ドア」「庇（屋根）」「アプローチ」「照明」「外壁」の5要素で決まります。
これらをトータルに整えることで、外観の統一感と使いやすさが大きく向上します。

1. 玄関ドア

家全体の印象を最も左右するのが玄関ドアです。
塗装や交換によって、色味や質感をガラッと変えられます。
近年は、断熱性や防犯性に優れたドアも増えており、リフォームの主役的存在です。

木製ドア → 再塗装で自然な風合いを維持
金属ドア → カラースプレー塗装やシート張りでイメージチェンジ
断熱ドア → 交換で気密性UP

2. アプローチ

玄関までのアプローチは、外構デザインの仕上げ部分です。
タイル・コンクリート・天然石などの素材によって印象が大きく変わります。
照明や手すりを加えることで、安全性も高まります。

タイル張り → 高級感とメンテナンス性
コンクリート → シンプルでコスパ重視
石材・レンガ → ナチュラルで重厚感のある外観に

3. 屋根・庇（ひさし）

雨や日差しを防ぐ庇や屋根も、玄関の快適性に直結します。
古い庇を交換するだけで、外観の印象と利便性が一気に向上します。

たとえば、「玄関ドアの前で傘を開くスペースがない」「雨水がドアを濡らす」などの問題も、
小さな屋根を設置することで解決できます。

→ 「外壁・屋根リフォームガイド」では、外構リフォーム全体の最適化方法を紹介しています。

屋根・庇の種類と費用

玄関・アプローチまわりに設置する屋根や庇は、デザインと素材によって機能性・費用が大きく異なります。
ここでは代表的なタイプと相場を紹介します。

1. 庇（ひさし）タイプ

ドアの上部に設置する小型タイプで、雨除けと日よけが主な役割。
後付けも可能で、比較的手軽にリフォームできます。

種類	特徴	費用相場（施工費込）
アルミ庇	軽量・錆びにくい	約3〜10万円
ポリカーボネート庇	採光性あり・安価	約2〜7万円
木製庇	デザイン性が高いがメンテ必要	約8〜15万円

庇を設置するだけで、玄関ドアの劣化防止や雨だれ防止にも効果があります。

2. 玄関屋根タイプ（カーポート連動型）

アプローチ全体を覆うように屋根を延ばしたタイプ。
雨の日でも玄関まで濡れずに出入りでき、デザイン性も高い人気のリフォームです。

素材	特徴	費用目安
アルミ＋ポリカ屋根	軽量・モダンデザイン	約20〜40万円
スチールフレーム屋根	耐久性が高く長寿命	約30〜60万円
木製＋瓦葺き屋根	和風住宅と相性抜群	約40〜80万円

デザインと外壁色を合わせると、建物全体に一体感が生まれます。

3. 勝手口屋根

勝手口（裏口）にも庇を設置すると、ゴミ出しや荷物搬入時に雨を防げて便利です。
小型の後付け屋根ならDIYでも設置可能です。

費用を抑えるコツ

庇と玄関ドアの塗装や交換を同時に行うと足場代を節約できる
既製品庇を選ぶとオーダー品より3〜5万円安くなる
外壁塗装と同時に依頼して一括施工割引を狙う

ドア塗装の可否と注意点

玄関ドアを新品に交換すると20〜40万円ほどかかりますが、
再塗装であれば5〜10万円程度で見た目を一新できます。

ただし、素材によって塗装できるかどうかが異なります。

1. 素材別の可否

ドア素材	塗装可否	注意点
木製	◎（再塗装向き）	下地処理と防水塗料が必須
スチール製	○	サビ止め下塗りを丁寧に
アルミ製	△（密着しにくい）	専用プライマー使用で対応可
シート張り	×	塗装不可。交換または再シート張り推奨

2. 塗装の工程（DIYも可）

古い塗膜をヤスリで除去
中性洗剤で洗浄し乾燥
サビ止めまたはプライマーを塗布
ウレタン・シリコン系塗料で2回塗り
乾燥後、取っ手や金具を取り付け

玄関ドアは紫外線と雨風の影響を受けやすい場所。
耐候性・防水性のある塗料を選びましょう。

3. DIYと業者の違い

DIYなら塗料代と道具代で約1〜2万円程度ですが、ムラや剥がれのリスクもあります。
一方、業者に依頼すれば耐用10年クラスの仕上がりになり、塗膜保証がつく場合も。

→ 「おしゃれな外壁デザイン事例集」では、塗装や庇を組み合わせた外構デザインの参考事例を紹介しています。

外壁との統一感づくり

玄関やアプローチをリフォームする際、忘れてはいけないのが外壁との調和です。
色・素材・ラインの方向性を合わせることで、住宅全体の完成度が一段と高まります。

1. 色の統一

外壁・ドア・屋根を同系統でまとめると、統一感が出ます。

外壁がベージュ系 → 玄関ドアは木目・ブラウン系
外壁がグレー系 → ドアはブラック・シルバー系
外壁がホワイト系 → アプローチに石目タイルでアクセント

カラーシミュレーションアプリやメーカーサイトのビジュアルツールを使うと、完成イメージを確認できます。

2. 素材の統一

同じ素材を複数箇所に使用すると、全体に統一感が出ます。

玄関ポーチとアプローチを同じタイルで仕上げる
外壁と庇の色味を合わせる
手すり・ポストなどの金属パーツを同一カラーに統一

こうした小さな工夫で、玄関まわりが**高級感のある“ひとつの空間”**に変わります。

3. 照明と植栽で仕上げる

夜間の印象も考えるなら、外構照明を上手に配置しましょう。

門柱ライトでアプローチをやわらかく照らす
ダウンライトでドアまわりを明るく演出
小さな植栽を添えると、昼夜どちらも映える

リフォーム後は、照明の光色（電球色・昼白色）も外壁と合うように調整すると◎です。

費用相場まとめ（目安）

項目	内容	費用目安
ドア再塗装	下地＋塗装2回仕上げ	約5〜10万円
玄関庇設置	小型庇（アルミ製）	約3〜10万円
アプローチ屋根設置	ポリカーボネート屋根	約20〜40万円
照明・植栽リフォーム	門灯・埋込ライト設置	約5〜15万円