洗面所は毎日使う場所だからこそ、古くなった洗面台や壁紙を自分の手でリフォームしたいという方も増えています。
最近ではホームセンターやネット通販でも部材や工具が手に入りやすくなり、洗面台の交換や塗装をDIYで行う人が年々増加中です。
しかし、「どこまで自分でできるの?」「費用はいくらかかる?」「失敗したらどうすればいい?」と不安を感じる人も多いでしょう。
この記事では、洗面台リフォームをDIYで行う方法や費用、必要な工具、施工手順を詳しく解説します。
また、壁紙や床の貼り替え方法、プロに依頼すべき判断ラインについても紹介します。

ホームセンターで購入した洗面台を自分で交換。最初は不安でしたが、動画を見ながら進めて無事完了。費用も業者の半分で済みました。

古い洗面台を捨てずに塗装で再生。グレーに塗り替えたら、まるで新品のようにおしゃれに変身。DIYの達成感もあり大満足です。

扉の塗装や壁紙は自分でできましたが、配管部分は業者に依頼。無理せず分担したことで安全にきれいに仕上がりました。

みんなの声としては「初めての洗面台交換に挑戦」「塗装だけで見違える仕上がり」「DIYとプロ依頼のバランスが大切」などが見られました。
自分でできる洗面台リフォームの範囲

DIYでできる範囲を正しく理解しておくことが、失敗を防ぐ第一歩です。
洗面所のリフォームといっても、配管工事を伴うかどうかで難易度が大きく変わります。
1. DIYで可能な作業
以下のような内容は、比較的初心者でもDIYで対応できます。
- 洗面台の本体交換(同じサイズ・同じ位置に設置する場合)
- ミラーキャビネットの交換
- 壁紙(クロス)の貼り替え
- クッションフロアやフロアタイルの張り替え
- 洗面台まわりの塗装・補修
これらは電気・給排水の配線をいじらない範囲で行うことがポイントです。
2. DIYでは難しい作業
一方で、以下のような作業は資格や専門知識が必要になるため、業者に依頼しましょう。
- 配管の位置を移動させる
- 洗面台をサイズアップして壁を改修する
- 電気コンセントの増設・移動
- 下地の腐食補修
特に配管接続を誤ると水漏れや悪臭の原因になるため注意が必要です。
迷ったときは、プロに現地調査を依頼してアドバイスをもらうのがおすすめです。
DIYの費用目安と準備

洗面所のリフォームをDIYで行う場合、費用は材料と工具の準備によって変わります。
ここではおおよその金額と準備手順をまとめます。
1. 費用目安
| リフォーム内容 | 材料費目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 洗面台の交換(本体+排水金具) | 2〜7万円 | ホームセンター・ネット通販で購入可 |
| 壁紙の貼り替え | 3,000〜8,000円 | 10〜15㎡分(洗面所サイズ) |
| クッションフロア・フロアタイル | 5,000〜12,000円 | 防水仕様がおすすめ |
| 塗装(扉・天板) | 2,000〜5,000円 | 下地処理・ペンキ込み |
| 工具・材料(初回) | 5,000〜10,000円 | スパナ・ドライバー・カッターなど |
合計で見ると、小規模なDIYリフォームなら2〜10万円程度で行えることが多いです。
業者に頼む場合の半額以下で済むこともあります。
2. 準備する道具
DIY初心者でもそろえておくと便利な基本ツールを紹介します。
- プラス・マイナスドライバー
- モンキーレンチまたはスパナ(配管ナット用)
- シーリング材(防カビタイプ)
- カッターナイフ・スクレーパー
- メジャー・水平器
- 養生テープ・ビニールシート
※電動ドライバーがあると取り付けが格段にスムーズになります。
洗面台交換手順・必要工具

ここからは、最も人気の高い「洗面台の交換」を自分で行う手順を解説します。
同サイズ・同仕様の洗面台への交換であれば、DIYでも十分対応可能です。
1. 既存洗面台の取り外し
- 止水栓を閉める(水とお湯両方)
- 給水ホース・排水トラップを外す
→ バケツを用意して水がこぼれないように注意。 - 洗面台を固定しているビスを外し、本体を取り外す
※ミラーキャビネットがある場合は、先に上部を外しておくと安全です。
2. 新しい洗面台の設置
- 新しい洗面台を仮置きし、位置や水平を確認
- 固定ビスで壁にしっかり取り付ける
- 給水管・排水管を接続し、シーリング材で防水処理
- 通水テストを行い、水漏れがないか確認
接続部分のパッキンがズレていると水漏れの原因になるため、慎重に作業します。
3. ミラーキャビネット・照明の取り付け
電源工事を伴わないタイプであればDIYでも取り付け可能です。
壁下地にしっかりビス止めし、照明が動作するか確認します。
4. 仕上げ
最後にシーリングの打ち替えや壁際の隙間を埋め、清掃して完了です。
DIY初心者でも、半日〜1日程度で完成します。
壁紙・床の貼り替え方法

洗面所の印象を大きく変えるのが、壁紙と床のリフォームです。
特に、洗面台交換と一緒に行うと全体が統一感のある空間になります。
1. 壁紙(クロス)の貼り替え
- 古い壁紙をヘラやカッターで剥がす
- 壁面を軽くヤスリがけして平らに整える
- 新しい壁紙を寸法に合わせてカット
- 専用の糊または粘着シートで貼り付ける
- ジョイント部分をローラーで押さえ、気泡を抜く
防水・防カビ仕様の壁紙を選ぶと、湿気が多い洗面所でも長持ちします。
貼り替え後は、24時間換気をして乾燥させましょう。
2. 床(クッションフロア・フロアタイル)の貼り替え
- 洗面台を外した状態で床を清掃
- 既存の床を型紙にして新しいシートをカット
- 接着剤または両面テープで貼り付け
- ローラーで空気を抜き、端部をカッターで整える
- 防水コーキングを端に打つ
防滑性・耐水性の高い素材を使うと、掃除もしやすくなります。
※関連コンテンツ紹介
- 「床リフォーム」について詳しく知りたい方へ:
洗面所や浴室に最適な防水床材や、DIYでできる施工方法を紹介しています。
古い洗面台を塗装でリメイクする方法

交換までは難しくても、「古い洗面台の見た目だけを変えたい」という場合は、塗装によるリメイクも人気です。
1. 必要な道具
- サンドペーパー(#400程度)
- ミッチャクロンなどの下地プライマー
- 水性ウレタン塗料またはメラミン系塗料
- マスキングテープ・養生シート・ハケ
2. 手順
- 扉・天板を外し、油分を除去
- 軽く研磨して表面を整える
- プライマーを塗布して乾燥
- 好みのカラーで2〜3回塗り重ねる
- 乾燥後、取っ手を付け直して完成
ナチュラル系の木目調や、ホワイト・グレー系のマットカラーが人気です。
塗装だけでも、古い洗面台が見違えるほどおしゃれに変わります。
※関連コンテンツ紹介
- 「洗面台の塗装リフォーム」についてはこちら:
塗料選び・下地処理・耐久性アップのコツを詳しく解説しています。
失敗例とプロに依頼する判断ライン

DIYはコストを抑えられる反面、施工ミスやトラブルが起きやすいのも事実です。
ここでは、よくある失敗例と、プロに依頼したほうがよいケースを紹介します。
1. よくある失敗例
- 排水トラップの取り付けミスによる水漏れ・悪臭
- 壁紙や床の継ぎ目が浮いてしまう
- 洗面台が水平に設置できず、傾いてしまう
- シーリング処理不足によるカビ・水染み発生
小さなミスでも、後で補修が大変になることがあります。
慣れない作業は、動画やメーカーの施工マニュアルを見ながら慎重に行いましょう。
2. プロに依頼した方が良い判断ライン
以下のようなケースでは、迷わず専門業者に依頼したほうが結果的に安く済みます。
- 給排水や電気工事を伴う場合
- 下地が腐食・シロアリ被害がある場合
- デザイン性の高い洗面化粧台を設置したい場合
- 時間が取れない・仕上がり重視のとき
DIYが難しい場合は、リフォーム業者の無料見積もりサービスを使って比較するのがおすすめです。
複数社の見積もりを比較すれば、適正価格や施工内容の違いがわかります。
※関連コンテンツ紹介
- 「洗面所リフォームの費用・相場」について詳しく知りたい方へ:
交換・塗装・壁紙などの工事別費用をわかりやすくまとめています。
- 「DIYが難しい場合はプロに依頼して比較」についてはこちら:
信頼できるリフォーム会社を比較するコツや相見積もりの方法を紹介しています。
まとめ:DIYでも安心・安全な洗面所リフォームを

洗面所のリフォームは、DIYでもできる部分が多く、費用を抑えて理想の空間を作ることが可能です。
ただし、配管や電気工事を伴う作業は専門知識が必須です。
無理をせず、必要に応じてプロに頼むことで、長く快適に使える洗面空間を実現できます。
本記事のまとめポイント
- 洗面台交換・壁紙・床の貼り替えはDIY可能
- 材料費は数万円から、工期は1日〜2日程度
- 防水処理・水平確認を丁寧に行う
- 難易度が高い場合はプロへ依頼する判断を
自分でリフォームする楽しさと達成感を味わいながら、
清潔でおしゃれな洗面所をつくってみましょう。






