洗面所は「機能スペース」としての役割だけでなく、家全体の印象を左右するデザイン空間です。
来客の目に触れることも多く、照明や壁紙、床、ミラーなどの選び方次第で雰囲気が一変します。
最近では、北欧風・ホテルライク・ナチュラルモダンなど、テーマを明確にして洗面台リフォームを行う人が増えています。
本記事では、「おしゃれで実用的な洗面所」を実現するための最新トレンド・素材・色選び・費用目安を詳しく解説します。

古い洗面所を北欧風にリフォーム。木目のカウンターと淡いグレーの壁紙に変えただけで、朝の支度が楽しくなるほど明るい空間になりました。

ホテルのような洗面台に憧れて、人工大理石カウンターと間接照明を採用。照明の当たり方で雰囲気が変わり、毎日リゾート気分を味わえます。

造作洗面台をお願いしてナチュラルモダンに仕上げました。無垢材カウンターと真鍮ミラーの組み合わせが上品で、毎朝気分が上がります。

みんなの声としては「北欧風に」「ホテルのような洗面台に」「ナチュラルモダンに」などが見られました。
おしゃれな洗面台リフォームのトレンド
トレンド①:家具調デザインの洗面台

近年の主流は、洗面台を「家具」としてとらえるデザイン。
IKEAやLIXIL、サンワカンパニーなどの製品では、木目・マットブラック・セラミック調など、リビングに馴染む質感が注目されています。
従来の「樹脂ボウル+鏡収納」から、**カウンター+ vesselタイプ(置き型ボウル)**への移行が進んでいます。
トレンド②:造作洗面台の人気

規格品ではなく、造作洗面台(オーダーメイド)の需要も急増。
カウンター素材を自由に選び、タイルや木板で個性を出す人が増えています。
洗面ボウル・水栓・ミラーを組み合わせることで、「自分だけのデザイン」を実現できます。
トレンド③:ホテルライクな照明とミラー

ミラーの両側に間接照明を配置するサイドライト仕様が人気。
顔の影ができにくく、メイクや髭剃りがしやすいのも魅力です。
LEDバックライトミラーや調光機能付き照明も増えており、機能性と高級感を両立できます。
洗面台リフォームの価格は、デザイン性や素材選びで大きく変わります。費用帯や施工範囲を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
壁紙・床・照明・ミラーで印象を変える
洗面所のデザイン性を高めるうえで、設備よりも空間全体の素材選びが重要です。
特に壁紙・床・照明・ミラーは、空間の「印象を左右する4要素」です。
壁紙:アクセントクロスで奥行きを出す

壁紙は白一色ではなく、一面だけ色や柄を変えるアクセントクロスが主流。
北欧風ならグレーやブルー、ホテルライクならベージュやモルタル調を選ぶと上品に仕上がります。
また、防カビ・耐水タイプの壁紙を選ぶと機能面でも安心です。
壁を塗装仕上げにすると、質感の深みやマットな高級感を演出できます。塗料選びと施工の注意点をこちらで解説しています。
床:洗面所全体の「温かみ」を演出

床材は、水に強く、かつデザイン性が高い素材が求められます。
人気はクッションフロア・フロアタイル・バスナシリーズ。
木目調やヘリンボーン柄を選ぶとナチュラルな雰囲気に、石目調なら高級感が出ます。
洗面所の床には、素材別に耐水性や価格差があります。おしゃれと実用性を両立する床材選びのポイントをこちらで詳しく紹介しています。
照明:間接照明で空間をやわらかく

天井照明だけでなく、ミラー背面や棚下に間接照明を組み込むのがトレンド。
柔らかな光が壁に広がり、空間全体がホテルのように落ち着きます。
電球色(2700K〜3000K)を選ぶと肌映りが良く、温かみのある雰囲気に。
ミラー:縦長・フレームレスが人気

鏡は「縦長でフレームレス」のデザインが人気。
空間を縦に広く見せる効果があり、洗面台周りをすっきりと見せます。
アンティーク調や黒フレームを合わせると、モダンな印象にも。
人気デザイン3選(北欧風/ホテルライク/ナチュラル)

北欧風デザイン
ナチュラルな木目×ホワイトを基調にした温かみのあるデザイン。
ペンダントライトや観葉植物を組み合わせ、明るく柔らかな雰囲気に仕上げます。
IKEAや無印良品の洗面台とも相性がよく、収納の統一感も出しやすいです。
おすすめ素材:
- カウンター:オーク材、メラミン化粧板
- 床:ナチュラルウッド調フロアタイル
- 壁紙:淡いグレージュまたはライトブルー
ホテルライクデザイン
高級感と清潔感を重視したスタイル。
光沢のある人造大理石カウンターや、間接照明+大判ミラーを組み合わせて非日常的な空間を演出します。
タオルやアメニティの収納を見せる“ディスプレイ収納”が映えるデザインです。
おすすめ素材:
- カウンター:クォーツストーン、人工大理石
- 壁紙:モルタル調・ストーン調
- 照明:ミラーライト+暖色LED
ナチュラルモダン
木と白を基調にした清潔感重視のスタイル。
造作カウンターと間接照明を組み合わせることで、やさしいけど洗練された空間に仕上がります。
グリーンやドライフラワーを置くと一気に雰囲気がアップします。
おすすめ素材:
- カウンター:集成材+撥水塗装
- 床:ヘリンボーン柄または石目クッションフロア
- 照明:ペンダントライト1〜2灯+調光スイッチ
おしゃれに見える素材・配色の実例

デザインを左右するのは「素材」と「配色バランス」です。
洗面所は狭い空間だからこそ、3色以内でまとめると統一感が出ます。
素材別おすすめ組み合わせ
| 空間テーマ | 壁 | 床 | カウンター・ボウル |
|---|---|---|---|
| 北欧風 | マットホワイト/淡グレー | 木目調 | 陶器・人工大理石 |
| ホテルライク | グレージュ/ベージュ | 石目調 | 大理石・セラミック |
| ナチュラル | アイボリー | ヘリンボーン | 木製+ホワイト陶器 |
小物・アクセントの取り入れ方
- 鏡枠やタオルバーに黒や真鍮を使うと引き締まる
- グリーンや小瓶でアクセントを作るとSNS映え
- マット仕上げの蛇口や照明器具でトレンド感をプラス
ちょっとした素材の選び方で、印象がぐっと洗練されます。
施工後に差が出るのは、「質感」と「光の使い方」です。
事例ギャラリー+費用目安
事例1:北欧風コンパクト洗面台リフォーム

内容: IKEAの洗面台+木目クッションフロア+淡グレー壁紙
ポイント: 収納下をオープンにし、軽やかさを演出
費用目安: 約20〜40万円(内装+照明含む)
事例2:ホテルライク空間への改装

内容: 大判ミラー+ストーン調壁紙+間接照明+人工大理石カウンター
ポイント: 清掃性と高級感を両立
費用目安: 約40〜70万円
事例3:造作洗面台のナチュラルモダンスタイル

内容: 無垢カウンター+陶器ボウル+真鍮ミラー
ポイント: 小さな空間でも素材感で差をつける
費用目安: 約30〜60万円
実例4:IKEA洗面台をアレンジしたプチリフォーム

内容: IKEA製シンク+自作天板+モルタル調壁紙
ポイント: DIY初心者でも挑戦可能
費用目安: 約10〜25万円
事例5:賃貸対応のリメイク例

内容: リメイクシート・照明変更・置き型ミラー追加
ポイント: 原状回復可能なデザインアップ
費用目安: 約3〜8万円
まとめ:素材・照明・配色で“おしゃれ”はつくれる

おしゃれな洗面台リフォームは、高価な設備に頼らずとも実現可能です。
壁紙・床・照明・ミラーを工夫することで、空間の印象を大きく変えられます。
トレンドは「統一感」と「素材感」。
北欧風・ホテルライク・ナチュラルのいずれも、配色を3色以内に絞り、質感にこだわるのが成功の秘訣です。
さらに、理想のデザインを形にするには、実例を多く見て、得意な施工会社を比較することが大切。
センスと機能性を兼ね備えた洗面空間づくりで、毎日の支度時間が心地よく変わります。





