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古民家リノベーション完全ガイド|構造・費用・おしゃれ事例と失敗しない進め方

リフォーム箇所・種類別

古民家リノベーションは、単なる“古い家の改修”ではなく、
伝統建築の魅力と現代の暮らしやすさを融合させる再設計プロジェクトです。

太い梁、土壁、縁側、深い軒、焼杉、瓦屋根。
日本の古民家には、今の新築住宅にはない価値と美しさがあります。

しかし同時に、

  • 耐震
  • 断熱
  • 給排水
  • 電気
  • シロアリ
  • 基礎の劣化
    など、現代化のための“最低限クリアすべき課題”も多く、
    計画と専門知識が欠かせません。

この記事では、古民家リノベの基礎から費用、施工プロセス、おしゃれに仕上げるコツまで
初めてでも迷わない完全ガイドとしてまとめました。

築70年の古民家をリノベし、梁あらわしの大空間LDKに。断熱と耐震も強化し、冬でも暖かい理想の家に生まれ変わりました。

壁の漆喰塗りをDIYで挑戦。プロは耐震と配管を担当。費用を抑えつつ愛着のある空間が実現し、家族全員大満足です。

床下のシロアリ被害が見つかり不安でしたが、補強と断熱工事で快適性が大幅に向上。安心して暮らせる家になりました。

りおと
りおと

みんなの声としては「古材を活かした満足リノベ」「DIY+プロ併用の成功例」「古民家特有の劣化に対応」などが見られました。


古民家の構造的特徴(太い梁・差し鴨居・基礎の有無)

古民家は、現代の木造住宅とは構造が大きく異なります。
これを理解することで、どこにコストがかかり、どこを活かせるかが明確になります。


1. 太い梁・柱・差し鴨居(伝統工法)

古民家最大の魅力はなんといっても「構造材の美しさ」です。

特徴:

  • 太さ30〜45cmの大梁
  • 黒く煤けた古材
  • 差し鴨居による水平補強
  • 吊り床構造
  • 土壁・竹小舞

これらは現代住宅では再現困難な価値であり、
リノベでも“あらわし(露出)”として活かされる人気手法です。


2. 基礎がない/玉石基礎が多い

多くの古民家は、現代のベタ基礎ではなく、

  • 玉石(置き石)
  • 布基礎(鉄筋なし)

で支えられています。

これは地震時の揺れに弱く、
耐震補強の大半は基礎から着手する必要があります。


3. 屋根が重く耐震性に影響

古民家の屋根は瓦が主流。
重量が大きく、重心が高いため、
地震で倒壊しやすい構造です。

リノベでは、

  • 瓦→ガルバリウム
  • ルーフィング張り替え
    などがセットで検討されます。

4. 壁は「土壁+竹小舞」

古民家の壁は、柱の間に竹を編んだ竹小舞の上に塗った土壁が主流。

メリット:調湿性が高い
デメリット:耐震性・断熱性が不足

断熱リノベでは、土壁を残すか、撤去して断熱材を入れるかを判断します。


5. 床下・天井裏の大空間

古民家は天井高が高く、吹き抜け改修がしやすい点が魅力。
梁を見せる天井デザインも人気です。



→ 古民家の構造別の費用配分は「リノベ費用総論」で詳しく解説しています。


耐震・断熱・インフラ更新の必要性と費用感

古民家リノベの本質は、
**「安全性の確保」と「現代性能へのアップデート」**です。

ここでは、実際に必要となる工事と費用を項目別にまとめます。


1. 耐震補強(最優先)

古民家の耐震補強は以下の流れが一般的です。

  • 基礎の補強(ひび補修・増し打ち)
  • 柱脚の差し替え
  • 耐力壁の追加
  • 金物補強
  • 屋根の軽量化

費用:120〜350万円(規模により変動)

特に重い瓦屋根のままでは耐震性が確保できないため、
屋根軽量化を同時に行う例が多いです。


2. 断熱リノベーション(内断熱・外断熱)

古民家の多くは断熱材ゼロ
冬は寒く、夏は熱気がこもります。

主な断熱工事:

  • 壁:グラスウール or ウレタン吹付
  • 床:スタイロフォーム
  • 天井:セルロースファイバー
  • 窓:二重窓 or Low-Eガラス

費用:約80〜200万円(規模次第)


3. 給排水・電気の更新(インフラの老朽化)

築50〜80年となると、
給水管・配水管・電気配線はほぼ限界に達しています。

更新工事は以下。

  • 給排水管の全交換
  • 分電盤更新
  • 室内配線の引き直し
  • ガス・給湯器の更新

費用:40〜120万円


4. 内装・設備(おしゃれリノベ部分)

古民家リノベで人気の施工:

  • アイランドキッチン
  • 無垢フローリング
  • 大空間LDK
  • ロフト・吹き抜け
  • 土間空間の再生

費用:150〜400万円


5. 全体予算の目安(戸建て古民家)

一般的な古民家(延床80〜120㎡)を
「安全に」「快適に」「おしゃれに」仕上げるには、

総額:800〜2,000万円

幅が広い理由:

  • 劣化具合
  • 屋根の状態
  • 断熱グレード
  • DIY範囲
  • 地域差


→ 断熱性能の改善ポイントは「断熱リノベガイド」でさらに詳しく紹介しています。


古材を活かすデザイン(梁あらわし/土壁/窓まわり)

古民家リノベで最も魅力が出るのは「古材の活かし方」です。
新築では出せない唯一無二の“空気感”を作れます。


1. 梁あらわし(天井を抜く)

天井板を撤去し、大梁・小梁を露出させる手法。
古民家リノベの象徴的なデザインです。

メリット:

  • 圧倒的な迫力
  • 吹き抜け風の開放感
  • 古材の“経年美”が際立つ

2. 土壁・漆喰の併用

土壁を一部残したり、漆喰と組み合わせることで、
スタイルのある和モダン空間になります。

ポイント:

  • 土壁は調湿性が高い
  • 漆喰の白で明るさを確保
  • 無垢材との相性が良い

3. 窓まわりの再設計(欄間・障子)

古民家の窓には、欄間・障子・木製建具など“和の要素”が多く、
これをデザインとして活かすと一気に雰囲気が出ます。

例:

  • 古建具をリメイクして間仕切りに
  • 障子枠にアクリルパネルを入れて断熱性アップ
  • 欄間を照明演出に活用

4. 土間空間の再生

古民家の玄関土間を、

  • カフェ風
  • ワークスペース
  • 玄関収納
    として再活用する例が増えています。

5. 古材再利用

古材は家具や建具として“再生”可能。

  • 古梁をカウンター材に
  • 古扉をテーブルに
  • 杉板を棚板として再活用

リノベ費用を抑えつつ、唯一無二の空間に。



→ おしゃれなリノベ事例の詳細は「DIY/おしゃれリノベ」で紹介しています。


DIYでできる範囲とプロに任せるべき部分

古民家リノベはDIY人気が高いですが、
安全性に関わる部分は必ずプロに依頼すべきです。


DIYでできる部分

古民家は“見せる素材”が多いため、DIYの相性が良いです。

できる範囲例:

  • 漆喰塗り
  • 無垢材のオイルフィニッシュ
  • 建具の再生
  • 家具DIY
  • 簡易的な棚づくり

ただし、仕上がりにムラが出やすいため、
“味として許容できるか”がポイント。


プロに任せるべき部分

古民家の構造は複雑なため、
専門的な工事はプロ一択です。

任せるべき工事:

  • 基礎補強
  • 耐震補強
  • 配管工事
  • 電気工事
  • 屋根工事
  • 断熱工事
  • 間取り変更

DIYで誤ると重大事故につながるため、
命に関わる部分=プロ、仕上げ部分=DIY
が鉄則です。


古民家リノベの進め方(成功までのフロー)

古民家リノベは「複雑だから失敗しやすい」のではなく、
**“正しい手順さえ守れば失敗しない”**のが本質です。


1. 現地調査(構造・劣化・設備)

古民家は劣化状況が1件ごとに異なるため、
最初の調査が最重要工程。


2. プラン設計(構造・間取り・断熱)

古民家は“残す部分”と“変える部分”の見極めが肝です。


3. 見積比較(最低3社)

古民家リノベは費用差が大きいため、
必ず複数社比較が必要。


→ 中古戸建てリノベとの比較は「中古戸建リノベ」で詳しくまとめています。


4. 施工(1〜3ヶ月)

工程が複雑なため、
古民家リノベの実績がある会社を選ぶことが重要。


5. アフターサービス(設備保証・構造チェック)

性能向上リノベでは、
引き渡し後のサポートも重要です。


まとめ:古民家リノベは「価値を再構築する」プロジェクト

古民家リノベは、

  • 伝統構造の美しさ
  • 暮らしの快適性向上
  • 性能強化
  • 資産価値の再生
    を同時に叶えられる魅力的な選択肢です。

しかし、古民家特有のリスクも多く、
構造理解と正しい段取りが欠かせません。

伝統+現代性能のハイブリッド住宅で、
唯一無二の住まいを実現しましょう。