「お風呂をまるごと交換するほどの予算はないけれど、見た目をきれいにしたい」
「古い浴槽の黄ばみやひび割れが気になる」
そんなときに注目されているのがお風呂の塗装リフォームです。
浴槽や壁、床を塗り直すことで、交換せずにまるで新品のような状態に再生できます。
この記事では、浴槽塗装の特徴・費用・塗料の種類・再塗装のタイミングなどを、プロの施工とDIYの違いも含めて徹底解説します。

築25年の古い浴槽を塗装リフォームしました。交換せずにここまできれいになるとは驚き。ツヤが戻り、毎日のお風呂時間が楽しみになりました。

予算の都合で塗装リフォームにしましたが正解でした。ホワイト系のツヤ塗装で見た目が新品同様に。工期も短く、家計にも優しかったです。

DIYで挑戦しましたがムラが出てしまい、最終的に業者に依頼しました。プロの仕上がりは別格で、浴槽の光沢と防水性が全然違いました。

みんなの声としては「塗装のみでも大きく変わった」「新品同様に」「プロの仕上がりに驚き」などが見られました。
お風呂塗装リフォームとは?

お風呂の塗装リフォームとは、既存の浴槽や壁面に専用の塗料を塗り直して再生する工法のことです。
古いユニットバスや在来浴室でも対応でき、工事期間が短く、コストも抑えられるのが魅力です。
一般的に「浴槽再生」「浴槽塗装」「FRP再塗装」などと呼ばれています。
特に築15年以上経過したお風呂では、塗装リフォームを検討する家庭が増えています。
塗装リフォームの主な対象部分
- 浴槽(FRP・ホーロー・人工大理石など)
- 壁面(タイル・パネル)
- 床面(滑り止め加工含む)
- 天井・ドアまわり
浴槽全体を塗り直すケースもあれば、部分補修やコーティングのみを行うケースもあります。
浴槽塗装が選ばれる理由

浴槽の塗装リフォームは、交換工事に比べて以下のようなメリットがあります。
1. コストを大幅に抑えられる
浴槽交換には解体や配管工事が必要ですが、塗装なら既存の浴槽をそのまま再生できるため、費用はおよそ1/3〜1/5程度に抑えられます。
2. 工期が短く生活への影響が少ない
浴槽交換では3〜5日程度の工期が必要ですが、塗装なら1〜2日で完了するケースも多く、入浴できない期間が短いのが魅力です。
3. デザイン性・カラーバリエーションが豊富
塗料の種類によって、光沢のあるホワイトからマットなグレー、ブラック、パステルカラーなど選択肢が広がります。
最近はホテルライクなグレートーンが人気です。
4. 廃材が出ないエコな工法
既存の浴槽を活かすため、廃棄物をほとんど出さず、環境に優しいリフォームとしても注目されています。
浴槽塗料の種類と特徴
浴槽塗装には、素材に応じた専用塗料が使用されます。
一般的な住宅の浴槽では「FRP」「ホーロー」「人工大理石」などの素材が多く、それぞれに適した塗料が異なります。
主な塗料の種類
| 塗料の種類 | 特徴 | 耐久年数 | 質感 |
|---|---|---|---|
| ウレタン塗料 | 柔軟性があり密着性が高い。光沢仕上げに最適。 | 約5〜8年 | ツヤあり |
| アクリルウレタン塗料 | 水や熱に強く、塗膜が均一で発色が良い。 | 約7〜10年 | 半ツヤ〜ツヤあり |
| フッ素塗料 | 耐久性・耐薬品性に優れ、メンテナンスが少ない。 | 約10〜15年 | ツヤあり高級感 |
| エポキシ塗料 | 密着性と硬度が高く、下地補修にも強い。 | 約8〜12年 | マット調も可 |
また、最近は「浴槽専用のコーティング剤」も多く出回っており、透明な保護膜を作ることで光沢を長期間キープするタイプもあります。
塗装リフォームの費用相場

お風呂塗装の費用は、浴槽の大きさ・素材・塗料の種類によって異なります。
一般的な費用目安
| 施工箇所 | 費用相場(税込) | 工期目安 |
|---|---|---|
| 浴槽(単体塗装) | 約5万〜10万円 | 1〜2日 |
| 浴槽+壁面 | 約10万〜15万円 | 2〜3日 |
| 浴室全体(壁・床・天井含む) | 約15万〜25万円 | 3〜4日 |
| コーティング仕上げ | 約3万〜8万円 | 半日〜1日 |
工事の際は、**下地処理(研磨・脱脂・補修)**にどれだけ時間をかけるかで仕上がりが大きく変わります。
安価すぎる業者では下処理が不十分なケースもあるため、実績のある施工店を選ぶことが大切です。
お風呂リフォームの費用詳細は下記記事から
DIYとの違い

「自分で塗ればもっと安く済むのでは?」と思う方も多いでしょう。
確かに浴槽塗料はホームセンターやネットでも購入できますが、プロの仕上がりとは大きく差が出ます。
DIYの特徴
メリット
- 費用を抑えられる(材料費のみで数千円〜1万円程度)
- 休日に気軽に作業できる
デメリット
- 塗膜のムラ・剥がれが起きやすい
- 下地処理の不足で密着が悪くなる
- 乾燥時間を誤るとツヤが出ず劣化が早い
プロは、下地研磨や溶剤洗浄、温度・湿度管理を徹底しており、
均一な塗膜を形成できる専用スプレー機材を使います。
結果として、見た目・耐久性ともに5年以上の差が出ることも珍しくありません。
下記の記事では、DIYでできることや業者に依頼するべき判断などの詳細を説明しています。
塗装リフォームの施工手順

塗装リフォームは、見た目以上に繊細な工程です。
一般的な流れを理解しておくと、施工内容の見積もりを比較しやすくなります。
- 下地処理(研磨・清掃)
古い塗膜や汚れ、石鹸カスを削り取り、密着性を高める。 - 脱脂洗浄
専用溶剤で油分や汚れを除去。塗料が浮かないようにする。 - ひび割れ補修
小さなヒビや欠けをパテで埋め、表面を平滑に整える。 - 下塗り(プライマー塗布)
素材と塗料の密着を高めるための下地剤を塗布。 - 上塗り(2〜3回)
ウレタンやフッ素塗料などを均一に塗布。ツヤと防水性を確保。 - 乾燥・コーティング
24時間以上乾燥させ、必要に応じて保護コーティングを施工。
この工程をしっかり行えば、耐久年数10年以上の美しい仕上がりも可能です。
劣化サインと再塗装サイクル
お風呂の塗装は、時間の経過とともにどうしても劣化していきます。
以下のような症状が見られたら、再塗装を検討するタイミングです。
劣化のサイン
- 表面がざらつき、ツヤがなくなってきた
- 白っぽいくすみや変色が出ている
- 小さなひび割れ(クラック)が増えている
- 水垢が取れにくく、カビが付着しやすくなった
一般的な再塗装サイクルは約8〜12年です。
ただし、湿気の多い浴室や通気性が悪い場合は早めの点検をおすすめします。
塗装が向いているお風呂・向かないお風呂
向いているケース
- 浴槽や壁が変色している
- ひび割れや細かい傷がある
- 浴室全体の交換は避けたい
- 予算を抑えつつきれいにしたい
向かないケース
- 浴槽が変形している
- 大きな穴やサビが進行している
- 下地(防水層)が劣化している
このような場合は、塗装ではなく「浴槽交換」や「システムバスリフォーム」を検討する必要があります。
塗装リフォームの成功ポイント

- 業者選びは実績重視で
浴室塗装は高度な下地処理が求められるため、経験のある専門業者に依頼しましょう。 - 色選びは明るめが失敗しにくい
照明が少ない浴室では、暗い色だと圧迫感が出ることがあります。 - 定期的なメンテナンスで長持ち
月1回程度の水拭き・中性洗剤による掃除で、ツヤを保てます。
業者選びは相見積もりがおすすめ!約20万円安くなることもあります!
詳細はぜひ下記記事を参考にしてください。
まとめ
お風呂の塗装リフォームは、低コストで古い浴室を再生できる最も手軽なリフォーム方法です。
交換に比べて工期が短く、デザイン性も自由に選べるため、近年人気が高まっています。
ただし、仕上がりの美しさと耐久性は「下地処理と塗料選び」で大きく変わります。
プロの施工事例を参考に、自宅のお風呂に最適な塗装プランを見つけましょう。
古い浴槽をよみがえらせたい方は、古いお風呂の再生方法やDIYでの塗装リフォーム、
さらに在来浴室特有の塗装対応についても参考にしてみてください。





